抱かれるつもりだったのに、抱いてしまった気持ちにもなった。

前話: 多分、明日抱かれます。

なぜならば、私はリバーシブルのSだから。


この画像のようなプレイ、ではないですが。

普通に抱かれていたはずなんですね。

歌舞伎町のちょっと素敵なホテルに入って、最新型のパネルでお部屋を選んで。

もう盛り上がって写真を撮りまくりました。


素敵なベッドに。素敵なお風呂。


イイ部屋で、3時間ご休憩1万弱。

もう二人でテンション上がりまくりです。


コンビニで買ってもらったおにぎりをほおばり、紙パックのジャスミン茶で喉を潤してしばし雑談。

しかし時間は3時間。お互い時間を気にして急いていた、と思う。

ちょっとベッドも座りたいね、と大画面のテレビのチャンネルをニュースに合わせニュースの話に盛り上がる彼をベッドに誘う。

「桜井さん、キス上手だよね」

少し長めのキスで彼の粘膜の温度を感じる。

感じさせようと焦られているのか時間が気になるのか少しハイペースなペッティング。

あと、もう少しなんだけどな、とちょっと思い始めるとイタズラ心がちらりと私の心に入り込んでくる。

そして普通にセックスをする。


「ああ、ガマンしすぎてイきそこねちゃった」

むくむくとわき上がってくる、これは好奇心なのかな。

例のキレイなお風呂に浸かって、少しまったりとしたら彼はアラフォーにも関わらず臨戦態勢。

じゃあもう1ラウンド。

長く伸ばしてる髪の毛がぐしゃぐしゃにされて絶頂して汗だくになっても、私のイタズラ心は薄らぐことがなくて、射精をガマンし続けてまたしても出し損ねた彼がゼィゼィいっているそばから早速イタズラを始めた。


「今ね、ゴールドフィンガー目指してるの、私。」


彼のイきそこねちゃった息子にローションをとろりと垂らしてそっと弄り始める。

段々とツボが分かってきて、パンパンになった彼のものを口に含むことはしない。

そっと、乳首を舐め始める私。もう、イタズラ心でしか動いていない。笑

腰を震わせ声をあげる彼の乳首を舐め続け、彼のものを弄り続ける。


「ああ、やばい、何かに目覚めたかも知れない、ああっ」


ふふ、と目で笑っても手も舌も緩めたりはしない。

ようこそ、快楽地獄へ☆

そんな気持ちになりながらもツボというツボを刺激し続け彼は果てる。

とても恥ずかしそうで、キュンとする。それがS心、というものだと思う。笑

出したモノの後処理を必至にしている彼をみていると余計にウズウズするものがあるけれど、もうそろそろタイムアップ。

そう、ずっとずっと、ほんの少しの雑談以外はえっちなことをし続けていたからね。

シャワーを浴びて、脱ぎ散らかした服をまだ湿り気の残る肌にまとっていき、甘味のお土産をいただく。

私のムズムズは服をまとっていくことで段々と鎮まっていった。

不慣れな土地だから、と駅まで手を繋いで歩いていって、「またね。」ってサヨナラをした。


人の快楽を導くことって、まるでその人を抱いたような気持ちになるんだなぁ、なんて帰りの電車の中でぼんやりと考えたりしてた。

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