研修生

うまくいかなかった話。
声が小さい。一日に一回は言われてきた。
そのことが頭をよぎる。馬鹿な私はそれだけで業務に支障がでる。
あの人が私たちと同じ給料もらってるとかありえないんだけど。あの人が私たちの平凡な日々を壊した。
といった声が聞こえてきた。悔しくて涙が堪えきれず、トイレに駆け込んだ。
店長から人間関係も最悪だし、これからやっていけるか?と自己都合退職を勧められた。
ただ、研修期間を一ヶ月伸ばして一人立ちできるようなら面倒見る。本気だから厳しくなるけど社会人として恥ずかしくないように鍛え直すよ。と言われた。一ヶ月後一人立ちしている自分のビジョンが浮かばず、このままいても邪悪な扱いをされるだけかもと
退職します。と一言告げました。
それ聞いて安心したよ。きつく言い過ぎてうつ病になるんじゃないかと思った。
すいませんでしたとしか言えず、本当に店長にはお世話になったと思っている。また雇ってほしい。認められる人材になりたい。今日できてたね。よかったよ。
私は自分を変えるチャンスを、掴んだ。そして逃した。逃げた。
やり遂げたい。いつか目標を達成し、くよくよしている自分から卒業したい。憧れの人になりたい。色いろな背中を見てあとは自分次第だと思っている。この出来事を自分が忘れてしまわないか、だとしたら今だなと焦っている。

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