車中泊による飛込営業の旅 第三回
翌朝、8時ぐらいに起きて近くのコンビニへ。
朝飯とワックス、水買って、コンビにの駐車場で朝飯と洗顔、歯磨きを済ます。
出社途中なんかな? スーツ着てる会社員何名かに不思議そうな顔をされる。
そりゃ不思議だろうな、コンビにの駐車場で歯を磨くスーツ姿の男。
で、9時ジャストに昨夜調べた企業に「飛び込み」をしかける。
飛び込みされる側にとっちゃいい迷惑。
それでも1社目はまだ担当者の方がちゃんと応対してくれた(ありがとうございます)んだけど2件目から調子が狂いだす。
集中力がキレたのかな?たまたまなのか、門前払いや、たらい回しに遇いだしてテンションがガタ落ち。おまけに方向音痴だから少し離れた場所の企業さんに行こうと思っても全然辿りつかない。
腹はたってくるし(誰に対してだ?)、嫌気さすし、せっかく見つけて飛び込んでも悪いクセが出だして、名刺とパンフを渡すだけ、食らい下がることもない。全然売り込まない。
名刺とパンフ渡すだけで「仕事をしている」感覚になる。
全然、回れず「もう今日はアカンわ」と勝手に決め込み、今日の寝床を探すことに。
昨日の場所でもよかったんだけど場所を変えてみようと思い探してみる。銭湯も違う場所を教えてもらい、メシも昨日ネットカフェで金を使ってしまったので、コンビニで済ます。
この時点で「明日も飛び込むのかぁ~」なんてもうイヤイヤで仕事している状態に。
少し寂しくなってきたのでちょっと奥さんに電話してみる。
少しは励ましや、慰めの言葉が出てくるかと思えば「何やった?」と普通の反応。
オメー、旦那が苦労してるのに、何だその興味なさげな反応は。
何言っても「ふ~ん」という返事に「コイツダメだ。」と諦めて電話を切る。
3日目、初日に会えなかった担当者の方に会いに行ったり偶然見つけた大手企業とかに飛び込みかけたりして玉砕して、完全にテンション・気力ゼロ。市内をぐるぐる周り「帰ろう」と決める。
帰りは下道で1号線をひたすら走って夕方に事務所到着。
三日間かけて、20社ぐらい回ったかな。
今考えると、そんな大手回ったところで、大手はいきなり無名の立ち上がって間もない会社に仕事出さないでしょ、フツー。実績もないんだし、それに地元の企業使ったほうがいいだろうし。
いきなり名古屋から押しかけてきた営業に誰が仕事出す?って感じ。
取引先の会社の人間は今までの付き合いや会社の今までの実績があって仕事もらえてるのに、それが何一つないんだし、飛び込んだあとでフォローで電話したり、定期的に顔を出すわけでもない。それじゃぁね・・・。ということで「車中泊飛び込み営業の旅~浜松編~」は大失敗に終わりました。
ま、実は懲りずにその翌月、「車中泊飛び込み営業の旅~京都編~」を敢行するんですけど。
著者の平田 睦さんに人生相談を申込む
著者の平田 睦さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます