1. 人生初の英語のテスト~英語嫌いだった中学生が13年後にネイティブスピーカーに「Your English is So Good!」と言われるようになるまで。~
13才のころのわたし
わたしが中学校に入学したころは、それはもう13年前、ぎりぎり2000年代の話だが、
まだ小学校では英語が必須科目でなく、英語は中学校から学び始めるものだった。
80年代洋楽好きの母の影響で、エルビス・プレスリーのレコードをときどき聴いたり、
11歳くらいのときはマライア・キャリーの「恋人たちのクリスマス(All I Want For Christmas Is You)」がテレビでよく流れていて、そのメロディーが好きであやふやながら覚えたりと、英語で歌われた音楽には興味を持ちつつ幼少期を過ごしてきた。
そしてわたしは中学校に入学し、英語の勉強がはじまる。
はじまってみると、英語の授業は、正直「おもしろい」とは思わなかった。
「わからない」、のだ。
「知らない言語を学ぶ」ということの意味もわからず、「問題が解けた」という感覚のないフワフワとした感じ。
いま思い返してみても、「なにを学んでいたのか」すら思い出せない。
そんな13才のわたしが人生初の英語のテストで取った点数は、
苦手な数学や理科と肩を並べる点数、60点未満。
いわゆる平均点未満という、数字である。
この数字は、当時のわたしにしてみれば、相当に屈辱的だった。
そのショックたるや、13年経ったいまも鮮明に思い出されるほど。
小学校のときから生徒会長や学級委員といったリーダー的役目をこなし、テストではいつも満点近くを取っていたという、いま考えてみればとても幼稚な自信が、ひそやかに崩された瞬間である。
勉強というカテゴリーでみれば、人生初の挫折といっても過言ではない。
あきらかな拒絶反応だった。
もう、英語では、上に行けない・・・そう思った。
でも、その後ある先生がわたしに英語の楽しさを教えてくれる日が来る。
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