ハンドボール 第二回

前編: ハンドボール
後編: ハンドボール 第三回

誘われるままに入部したはいいけど、やりたかったスポーツでもないし、誘った友人も転校しちゃった。かといって転部も嫌だし、あの先生にそれを言うのも・・・って感じで、なんとなく続けてた「ハンドボール」。

ただ、「なんとなく」で続けてたのが、ある一件で変わることに。


意識が変わったのは一年生の冬のこと。

毎年、ウチの中学は「校内マラソン大会」というものを冬にやるんですが、寒くなると部活でもその練習をするようになって、練習も走らされてばっかになるんですよね。


で、その練習で部活内の持久走をやった結果、僕は一年生の中でかなり下位になっちゃって。僕よりハンド下手な奴に負けちゃったんですよ。それが悔しいやらショックやら。

「ハンドが下手で足も遅い、体力もない自分が許せない」


と自分に腹がたって仕方がない。


走るだけなら技術もいらない、連携プレイもない、要は根性だろ、ということで「持久走なら同学年の誰にも負けない」と決心してとにかく走りまくりました。


吐きそうになってもゴールしてから倒れてもいいから「誰にも負けたくない」と決めて、もう毎回全力、本気モード。


幸い身長があるので歩幅を大きくとって、「少しでも前に」って感じで走るようにしました。そんなことやってたら、(翌月ぐらいかな)には部内の一年生ではトップになってました。これは嬉しくてね。

夜中に走ったり、部活終わってからも空手行ったりしてとにかく体力は負けねーぞ、と。


これで「ハンドは下手だけど持久走だけは早い」というポジションを掴み、何とか部内で自分の存在意義を確立することが出来ました。


2年生になり、先輩達が夏に引退されました。

比較的先輩たちとは仲良くさせてもらってたので「うるさいのがいなくなった」とかはなかったんですけど、自分達が頑張る番だな、ぐらいの気持ちはありました。


が、なんせ技術的には全く上達してない。持久走は自信あるけど、それは「持久走以外は自信がない」ことの裏返し。そして2年生になると同時に生まれる「後輩」という存在。これが厄介でねー。


弟の連れや近所のガキにまでバカにされて、空手でも後輩からバカにされてたんで「後輩の視線恐怖症」なんですよ。今まではどんだけミスろうが下手だろうが、それは先輩と同学年の連中と比べられるだけ。先輩より下手なのは当たり前、と自分で自分を納得させられるし、同学年にしても同じ。


ただし、後輩となると許せないんですよね(器小さいです、年下に負けるのは弟に負けるみたいで、自分の最期のプライドみたいなもん)。

それがより一層僕の気持ちを焦らせてね、「上手くやらないと、上手くやらないと」みたいな感じで。

当然、チームにも迷惑かけますからね。


更にもう一つ僕を焦らせるものが先生の目。

とにかく怖いんすよ。蹴る殴る当たり前でしたから。そして怒鳴る。もうビクビクしてました 、毎日 。僕が当時、どんな状態だったかというと、


 ・部内の同学年では1番背が高い(つまり有利)

 ・けど自信がない(失敗が怖い、先生の目が怖い)

 ・レギュラーには入れず背番号は8番(ハンドは7人のスポーツ)

 ・レギュラーに何かあれば自分が最初に呼ばれる

 ・本音はミスが怖いので試合に出たくない

 ・試合に出ると消極的なプレイ

 ・先生の顔をチラ見して反応を見る(顔色を窺う)→先生のシャクに障る

 ・呼ばれてビンタ若しくは蹴り

 ・試合後(最悪試合中に)「おみゃーはアホかぁっ、もう応援もせんでええ、ずっと走っとれー」


です。先生の名誉のために言うのですが別に暴力教師ではないんですよ(気は短いですけど)。


僕は部内の2年生では1番背が高かったし、体力もある、8番にいたのも「期待」の顕れだったんですよね。で、その期待を毎回裏切るわけですから(^_^;)(そりゃ怒るわなぁ)


僕もその期待には応えたいけど、どうしたらいいのか「正解」がわからないんですよね。

その結果「おみゃ~こっちこい→ドカッ」です。後輩それみて憐れみの顔。同学年の奴らは「またか」です。


毎回ではないにしろほとんどこんな感じ。


公式戦はほとんど出してもらうことなく(練習試合でこれやってたらそりゃ危なっかしくて出せないわな)、こんな感じで3年生になってしまいました。

続きのストーリーはこちら!

ハンドボール 第三回

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