学生の分際で……!こんなことまで経験しました! 〜青春の京都学生ガイドクラブ〜

前話: 京の冬の旅で人生初のスカウトを受ける! 〜青春の京都学生ガイドクラブ〜

ガイドの仕事を通じて、学生が普通に生活していたら、おそらく経験できないような数々のことを経験させていただきました。


あの頃はそれが当たり前だと思っていたのですが……。(笑)


まず、ガイドの仕事でお寺や神社に行く時は、ガイドの分の拝観料はかかりませんので、「タダ」で入れるのですが、実は、仕事以外の時でも「タダ」で入ることができました。


そのカラクリは、ガイドクラブ員である証の「腕章」です。これが入館証代わりとなって、ほとんどの観光地の受付で絶大な効力を発揮しました。


先にお話しした「路線確認」の時も、持ち物として「腕章」は必須! 受付で腕章をチラッと見せて、顔パスで入れていただくのは、ちょっと気分がいいものでした。仕事をするには、自分の目で見て、足で歩いて確かめるのがモットーでしたので、「腕章を見せればタダで入れる」この仕組みは大変ありがたかったです。


お客さまが「体験型観光」をされる際、基本的にはガイドは同行はできないのですが、まれに同行させていただけることがありました。


わたしが経験させていただいた体験ベスト3は、保津川下り、友禅染めの絵付け、そして、宝塚歌劇鑑賞!!


宝塚は、毎年ガイドさせていただいていた岡山県の中学校の定番コースだったため、宝塚大劇場で、何度も見せていただきました。当時、とても印象に残っているのは、大地真央&黒木瞳のゴールデンコンビ。本当に華やかでしたね。実は黒木瞳さん、とても歌がお上手ですよ。宝塚を辞められてから、全然歌っていらっしゃいませんよね。もったいない気がします。


修学旅行では、東映太秦映画村も定番の観光場所でしたので、シーズン中はそれこそ何回も行きました。ロケ現場に遭遇したことも、何回もあります。一度、里見浩太朗さんを見ました。当時は、水戸黄門の助さんでした。それはそれはオーラがあって、カッコよかったです。


小学校の修学旅行では、遊園地に行く学校も結構ありました。わたしがとても印象に残っているのは、奈良ドリームランドです。超子ども向きで、ショボいといえばショボかったのですが、絶叫マシーンにはない「味」がある、楽しい遊園地でした。今は廃墟になってしまっているんですよね。時の流れを感じます。


一般のお客さまの仕事になると、「体験」もグレードアップします。


一般のお客さまは、やはり、京都らしい食事にこだわる場合が多く、何度もご相伴にあずかりました。


化野鳥居本の平野屋さん(鮎料理)、嵐山の錦さん(桜宿膳)、岡崎の六盛さん(手をけ弁当)、南禅寺の奥丹さん(湯豆腐)等。当時、学生の分際では、暖簾をくぐることさえはばかられる名店ばかりです。このような本物の京料理のお店で食事をしたおかげで、わたしの「子ども舌」「食わず嫌い」は随分解消されました。


特に六盛さんは、大のお気に入りになりました。その後、プライベートで何度か、卒業してからも京都に行った時は、必ず行きました。就職してから、京都出身の後輩が「六盛で法事の食事を取っていた」と聞いた時には、その贅沢さに本気で嫉妬したものです。(笑)


また、滅多に入れないところ、予約しないと入れないところにも、仕事で行くことができました。


京都御所は毎年春秋の一般公開に合わせて、必ずガイドのお客さまがありましたので、毎年見ていました。予約をしないと入れない西本願寺飛雲閣にも行かせていただきました。


逆に、行きたいと思っていてもどうしても叶わなかったのが、修学院離宮、桂離宮です。仕事で行くことはできなかったので、拝観を申し込んだ(季節限定の抽選予約制だったのです)のですが、抽選に外れてしまったのは残念でした。


あと、結構、コースに入っていたのに、なぜか縁がなかったのが梅小路蒸気機関車館。ここも小学校の修学旅行の定番だったので、何度も行っているメンバーもいたのですが、なぜかわたしは一度もなし。巡り合わせですかね。


仕事を通じて、仕事以外でも、京都の観光地図に載っているところには、ほとんど行かせていただきました。本当に贅沢な環境に身を置いていたと思います。あの頃は、それが当たり前だと思っていましたが、今考えたら、決して当たり前ではなかったのですね。


わたしがいた頃は、コンビニもなく、高層ビルもなく、大規模なスーパーもなかった京都ですが、今はもう随分変わったと聞きます。


それでも、時代を超えて、歴史は変わらずそこにあるのです。誰かの手によって、今の時代まで引き継がれてきたからこそ、今でも感じることができるのです。たとえ、建物がなくなってしまっても、確かにそこにあったという誰かの想いが受け継がれている場所に立つのが、わたしは好きです。


わたしの今の趣味のひとつが、東京の史跡めぐりなんですが、これもガイドの仕事をしてきたからこその趣味ですね。ガイドを通して、今目にすることができるモノから歴史に想いを馳せるということをしてきたから、今それを違う形でやっているのかなと思います。

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