小学校教員が安定した職を捨て、家族を日本に残し、発展開発国に単身赴任した話(5)

前話: 小学校教員が安定した職を捨て、家族を日本に残し、発展開発国に単身赴任した話(4)

教師をやめて私に何ができる?

問い続けていた私に転機が訪れたのは、

チャーリーさんの投資クラブに入って4ヶ月目。


当時(今もあるかしら)香港・珠海・マカオツアー

というのが開催されていて、

私はそれに参加することにしました。


それぞれの国について知ることができ、

投資セミナーに参加でき、

投資を学ぶ仲間たちに会え、

そして何よりチャーリーさんに会えるという、

北海道の片隅にいて

セミナー等にもなかなか参加できない私にとっては

夢のような企画でした。


東京往復の飛行機、

東京での宿泊、

香港往復の飛行機などを予約して、

学校を休む間の補欠授業を組み、

私はうきうきとその日を待ちました。


ところが、

当時、中国の反日運動が激化しており、

私はある日の退勤間際に

このツアーが中止になったという連絡を受けました。


ショックでした。


帰り道、

車を運転しながら涙が溢れて止まらず、

道端に停車して声を上げて泣きました。


さんざん泣いた後、

またこういう機会はあるだろうし、

こんな時代だったのだと

懐かしく振り返る日も来るだろうと気持ちを切り替え、

飛行機、宿泊先、全てキャンセルして

帰宅の途につきました。


ところが、その翌日だったでしょうか、

「危険そうな珠海を抜いて、

 日程を変更してツアーを開催します」

という連絡が入りました。


私は即座に

「もう全てキャンセルしてしまいましたので」

と答えました。


直前のキャンセルだったので、

ほぼ100%のキャンセル料がかかっていました。


もう一度申し込みをするとしたら、

さらにお金がかかることになります。


一人で旅行に行くのに

それは家族に申し訳ないと考えたのです。


するとさらに

「変更後の日程では特別に、

 チャーリー・タカさんの個人コンサルを

 受けていただけることにしました。

 ご検討ください」

とのお話。


私は迷いました。


チャーリーさんと1対1でお話ができる!

こんな機会はめったにありません。


迷う、悩むということのあまりない私が

珍しく迷っているのを見て、

つれあいが背中を押してくれました。


「ここで運命が決まる気がするよ。

 行って来たらいいよ」


その言葉に励まされて、

私は再びツアーの申し込みをし、

飛行機を予約し直しました。


ただし、東京での宿泊は予約せず、

漫画喫茶に泊まることにしましたが……。










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