自分の体験から語る、しあわせな結婚はできる!(第2話)〜女性タイプ目線から
まず女性タイプと男性タイプの違いを、
私の経験からもう少し詳しく書いてみたいと思います。
長い間、男尊女卑の考え方があり、
戦い(仕事)は男性がするもの
女性は家を守る(家事・育児)もの
という考えはずっと日本人のベースになっていたのだろうと思います。
科学的に男性と女性の特徴を比べてみれば、
こういう仕事の分類は納得できるものであり、
女性が社会に進出するようになった国々では総じていろいろな社会問題が起きていたりもします。
こうしたことから、私個人としては、体力知力共に勝る男性が仕事をし、
愛情母性豊かな女性が家庭を守るのは美しい形だと考えています。
ただし、男性・女性で分けると辛くなる人がいます。
だから前回書いたように、男性タイプ・女性タイプで分け、
体力知力共に勝る男性タイプが仕事をし、
愛情母性豊かな女性タイプが家庭を守る。
ざっくり過ぎて誤解を受けそうで、それを覚悟の上で言いますが、
こんな形が平和で発展的な社会を作るのだろうと考えているわけです。
でも今の世の中これに反発する考えの人も少なくないと思います。
なぜなんだろう。
私は、それは偏った考え方が原因ではないかなと思っています。
ずーっと昔から、もう何百年も前から、
間違う人は間違ってきたんじゃないかと。
それは、女性タイプの人の「家を守る(家事・育児)」を
男性タイプの人が「仕事」として見てこなかったことにあると思うのです。
家事や育児を「仕事」と見ていないので、
男性タイプの人は帰宅すると、
「自分は一生懸命仕事をしてきたんだ、家でくらいゆっくりしたい」
「君のほうが自分より楽だ」
などと言います。
待て、待て、待て。
なわけです。
家事や育児は立派な仕事です。
大変な仕事です。
イクメンが増えてきていますが、家事・育児をやってみた男性の中には、
自分には家事・育児をやっていくことは出来ない、と感想を漏らす人も少なくないと聞きます。
家事・育児は休日がありません。休憩時間というものがありません。
そういえば、海外のCMか、キャンペーン映像にありました。
採用面接で仕事の説明をこのようにされます。
「24時間休みなし、休日なしで1年中働いてください。」
「頼まれたことは全てその要求通りにこなしてください。」
そんなこと出来るわけない。
ひどい仕事だ。
と聞いた人はみんな言います。
「でもそれをやっている人がいます。」
「それはお母さんです。」
というような内容だったかと思います。
そんな大変な仕事を休みなくこなしても、誰からもお礼も言われない。
評価もされない。感謝もされない。
逆に悪態をつかれることすらある。
そんな女性タイプの人は、
長い間男性タイプの人から認められず、評価もされずきたので、
男性と同じ土俵に立ち、自分のほうが能力が高いことを知らしめようと、
そうすれば自分も評価されるのではないかと
考えるようになってきたのではないかと思うのです。
前職で、ダイバーシティへの取り組みがありました。
私はその推進委員の一人になりました。
ダイバーシティとは「多様性」という意味で、
国や宗教や性別、障害などで切り捨てず、様々な生活パターンや習慣を受け入れ、
その人に合った働き方をしていこうという取り組みでした。
高齢化が進み労働力がこのままでは足りなくなるので、
もっと女性が働きやすい環境を構築し、育児を終えた女性が社会に復帰し易くしようとか、
育児休暇後の女性復帰をし易くしようなど、特にジェンダーダイバーシティと呼ばれ、
日本では最も多く取り組まれていることです。
これに伴い、女性管理職を増やそうという取り組みもありました。
それでどんどん女性リーダーを立て、男性と同じように働かせ、出世するよう指導する感じです。
元々女性が多い会社では女性管理職という相談相手もたくさんいるかもしれませんが、
私がいた会社は男性が多く、女性管理職は1人か2人でした。
仕事の内容は残業なんて当たり前なので、育児しながらというのは難しいところもあります。
それでも申請すれば早めに帰るシフトにしてもらえたりと、
育児をしながら仕事ができるような制度もありましたが、
実際には一緒に仕事をしているチーム内の男性からは、冷たい態度を取られた女性もいます。
結局その方は働きにくくなり退職しました。
取り組み自体はいいと思うのですが、
個人個人の個性を鑑みての対応ではないので、適材適所に臨機応変にとはできず、
なかなか難しい感じでした。
女性でも男性タイプの人をどんどんリーダーにしていくのならいいと思うのです。
私自身、リーダーにならないか、管理職を目指さないかと言われた時はちょっと頑張ったりしました。
でも半期毎に社内で2%くらいの人が得られる評価を得るほど頑張るのは、
とてもとてもつらかったです。
その評価を受けた時は、名誉欲は満たされましたがもう二度と同じように頑張れない・・・
そう思いました。
はぁ。。。給料が増えるな・・・くらいな感じ。
しあわせは・・・欲しいものが買える、食べたいものが食べられる、好きなとこ行ける。。
でも買ったら終わり。食べたら終わり。
満たされることはありませんでした。
私の狭い知識と経験からの考えなので、異論反論さまざまあるかとは思います。
私が最も言いたいのは、
「家事・育児」が一般に使われている「仕事」と同じくらいか、それ以上に
とても大切で大変で重要な「仕事」だ、ということ。
それをみんなが認めるといいなということです。
女性タイプの人にとって、会社で評価されたり役職を貰えたり給料が増えることでは
本当の意味で満たされることはないと思うのです。
家事・育児、あるいは自分が夢中になれることで評価され相応に認められたら。
少なくとも私は満たされました。
それも多くの人から認められるのではなく、自分の一番近くにいる人、
相方さんが認めてくれていると感じることで、しあわせなんです。
これを認め合えるだけでも、だいぶ多くの女性タイプの人が笑顔になれるんじゃないかと思います。
だいぶ家庭に穏やかな空気が流れ始めると思うのです。
著者の西澤 佳子さんに人生相談を申込む
著者の西澤 佳子さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます