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【悲壮感と危機感】
携帯電話ごしに頭を下げた僕は、
知り合いの方の職場に連絡しました。
ちょうど図書館員のアルバイトの募集があったので、
応募を決断。
この頃は単純に図書館で何をやるんだろうと思っていました。
司書さんの仕事では無かったのは知っていたので、
尚更謎は深まるばかり。
背に腹は変えられないと、
履歴書を送る。
もう就活やバイトを含めると何十枚書いたであろう、
薄い紙一枚に人生を込める。
落ちたら御終いだ。
あのときの僕は乱雑な字で悲壮感と書いた紙を
自分で背中に貼って、
誰かに笑って欲しいとすら感じていました。
家には借金、周りの友人とは疎遠になり始めて。
同情されることはもちろん、
純粋な気持ちで優しくされることも、
受け止めきれなくなるぐらい、
余裕がありませんでした。
独りを痛感した瞬間。
一歩踏み出しました。
危機感でした。
このままの自分じゃ駄目だ。
周りから誰もいなくなる、
親も助けたい。
自分を育ててくれた親を助けたい。
そして、もう一度自然に笑いたい。
楽しくなりたい。
全然知らない人の中で頑張りたい。
そんな僕の気持ちを神様は知ってか知らずか、
一本の電話が鳴りました。
~その3に続きます~
ひゆきが普段やっていること
「スタイリストが教えるお洒落偏差値30からの大逆転オシャレコーディネート」
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