目上の人間に認められるコツ
前話:
若輩者の挑戦
気合いだけだった。
先生のもとでチームメンバーとして
実践する事ができれば、それ以上の学びはない。
そう思っていた僕は迷わず、先生の募集に飛びついた。
勢いでメールを送り、すぐに面接の日が来た。
自宅から3km圏内にコンビニすらない
ド田舎から東京へ意気揚々と向かった。
しかし、そこでは意外な展開が待っていた。
実はチームメンバー募集は本当に緊急で
「今すぐに働ける人材」だけを募集していたのだ。
勢いが先行していた僕はそれに
一切気づいていなかった。
大学生である事が先生たちにわかり、
体良く断られたのだが、その事実に
この時の陶酔状態の僕は気づいていなかった。
「今すぐ働ける人材を探しているならそうなればいい」
手っ取り早く解決策を考えた私はちょうど
突入する大学4年の最後の夏休みを
利用する事をすぐに決断した。
都内の大学に通う友人に電話をかけ
1ヶ月間、居候をさせてもらう事を了承してもらった、
すぐに先生の事務所に連絡し、あろう事か
僕
無料で良いので働かせてください!
と言いだしたそうだ(今では覚えていないが)
相手に断る理由もなかったのか、気合いと
情熱が認められたのか、結局、僕は夏休みの間
働かせてもらえる事になった。
法律上、タダ働きはできないので
給料までもらってしまった。
特に才能があるわけでもなく、
勢いが先行している若造だ。
それでも当時の僕には新鮮で毎日が
新しい学びの宝庫だった。
友人の家に居候したのも良い思い出だ。
大学時代、劣等生を貫いてきた僕にとって
大学生活で一番充実していた時期かもしれない。
そんな時にあの電話がきたんだ。。。
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