人生の大先輩から学んだこと

まだ高校生で人生経験の少ない私に
かけることがあるかな?・・・
そう思ってたおとといの出来事です。
私は札幌駅前の書店で英語の本を見ていました。
地元の本屋さんでいつもと同じ買い物。
なんらいつもと変わりません。
しかしこの後に起こる出来事が、
私に深く感銘を与えました。
あるおじいさん、60くらいでしょうか白髪交じりの
短髪の方でした。
その方は私に
「英語の文を訳していただけませんか」
と丁寧にお願いしてこられました。
ちょうど私は前日にテストが終わっていて、
時間が余るほどあったので、お受けすることにしました。
おじいさんにつれられて本屋さんの隅のテーブルに来ました。
おじいさんはポケットから二枚の紙を出しました。
A4の紙にどこかの大学の長文問題の文らしきものが
コピーされていました。
しかし使い込まれているようでしわくちゃです。
私はその紙の一枚を受け取り、さっそくおじいさんに
一文一文訳して差し上げました。
私は英語を使う仕事を目指していますが、
お世辞にも優秀な成績を修めているわけでは
ありません。
そのため、文法は大丈夫でしたがわからない単語等は
恥ずかしながらおじいさんに尋ねながらやりました。
おじいさんは非常に熱心に私の話をお聞きになっていました。
私の説明で少しでも疑問をもたれたら、
すぐに質問して下さいました。
そして最後の行もついに終わり、
書かれていた英文すべてを訳し終えると、
おじいさんは私の顔をみておっしゃいました。
「ありがとうございました」と。
その時のおじいさんのお顔は決して忘れられません。
すごく嬉しそうなお顔で、ほっぺたがちぎれそう。
私はここまで喜んでいただけると思わず、
すごく驚いてしまい、深々と礼をする事しか
できませんでした。
私は最近自分の進むコースが決まったためか
勝手に自分の中で必要な勉強か否かを判断していました。
そのため使わないものは適当に済ましていました。
たしかに卒業してしまえば使わなくて済むものだと思います。
しかしあのおじいさんは私の4倍近く生きていらっしゃって、もう使わなくてもよさそうなのに熱心に勉強されていました。
おじいさんの子供のころの環境はわかりませんがきっと勉強に没頭するということは難しかったのだと思います。
もっと勉強したなぁ~、
そんな夢を今になって実現させようとしているのならば、
私はなんと良い経験をさせていただけたのでしょう。
人間一生勉強、そう言っている大人が多い理由を、
身をもって学ぶことができました。
この高校時代にそれを知れて本当によかった。
それとあのおじいさんの行動力、
見ず知らずのこんなガキの自分に勉強を頼む勇気からは、
本当に学びたいという願いが伝わってきました。
とりとめのない文章になってしまいましたので、
そろそろ切り上げます。
学ぶことはなんでもかまいません。
語学、科学、資格取得・・・
ただそういうことを一生続けていただきたいです。
学び続ける人は何らかのきらめきを放っています。
お仕事をしながらではなかなかきついかもしれません。
だから頻度などは、自分に甘くなってもいいと思います。
でも一生何かしら学んでください。
本当にみなさんにあのおじいさんの嬉しそうな顔を
お見せしたかった!!
私も皆様に負けじと勉学に努めます。
最後まで読んで下さったかた、
心より感謝申し上げます。
H25・3・17

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