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15/4/16

英語話せない!海外行ったことない!お金ない!田舎のグラフィックデザイナーが一人でニューヨークに行き、人生が変わりかけている話。【後編】

Image by Olia Gozha

前回のあらすじ

SEX AND THE CITYの主人公、キャリーブラッドショーに憧れニューヨークに興味をもつ。

海外で勉強したいなと思うも、お金もないし、英語も話せないので断念。普通に社会人生活を送る。

そんなときMaksimさんというニューヨーク在住のWEBデザイナーにツイッターでフォローされたことをきっかけに、心境に変化がおきニューヨークへ渡ることになる。




2014年12月27日



さて、いよいよニューヨークに行く前日。


私は千葉県に住む叔母家族の家に世話になっていた。


私の住む愛媛県から離れていることもあり
叔母家族とは10年程会えていなかったので
久しぶりに会いたいと思い、立ち寄ったのだ。



いとこの兄ちゃんは、東京でフリーのペインター兼デザイナーをしている。
同業者ということもあり、幼い頃にはありえなかった程深い話をした。



叔母家族は、転勤で千葉に行くまで愛媛に住んでいた。



兄ちゃんは10年間愛媛で過ごし、
愛媛の良さを知っている。


今、東京の神保町と愛媛の架け橋になりたいと活動しているようだ。






青のり「神保町ってどんなところなん?なんで愛媛と繋がりをもちたいの?」

いとこの兄ちゃん「都会ってさ、隣に住んでる人が誰か分からないくらいご近所のコミュニケーションってのがないんだよ。」

青のり「愛媛じゃ有りえんな~」

いとこの兄ちゃん「そうだろ?神保町は愛媛みたいな田舎と似ているところがあって、人と人の繋がりがある場所なんだよね。」

青のり「なるほど」

いとこの兄ちゃん「田舎の良さって、人があったかくて繋がってるところだろ?だから地元である愛媛の為に、神保町の繋がりを使って何かできないかと思ってね」

いとこの兄ちゃんが、愛媛を離れてもう10年以上経つのに、
愛媛の事を忘れないでいてくれていることに感動した。










そうか、大事なのは人との繋がりか。






私もその人との繋がりで、ニューヨークに行くわけである。
多くの事を学んで帰ろうと思った。




そんなわけで翌日。


私は成田空港にいた。



搭乗手続きは意外とあっさりでき、飛行機にも簡単に乗れた。




飛行機に乗ること約14時間。





16時過ぎ、JFK国際空港に到着。





最初に海外の地に足を付けて思ったこと。




「なんや、海外なんて簡単に行けるやないか」



何をそんなにビビることがあったのか。



今まで海外に行けないと思っていた自分がばからしくなった。



↑ニューヨークに行って最初に買い物したコンビニみたいな店





空港から滞在先のブルックリンまで行く間、
怪しいタクシーの運ちゃんに騙されそうになりながらも、
韓国人の女の子にに助けられ、何とか到着。







滞在先のおばさんは素敵な人で、
訛った英語で何言ってるかよく分らなかったけど、
よく踊ってよく笑う楽しい人だった。







滞在間は特に行くところを決めず、
美術館やらギャラリーやら町をぶらぶら。

↑MOMA





カフェでロシア人の女の人に声をかけて
言葉はよくわからんが
Sex And The Cityの話で盛り上がったり、


↑カフェでナンパした後(笑





デパートで接客してくれたおっさんの彼女が日本人だというので
写真を見せてもらったら、思いっきりタイ人だった事とか、



電車の中で、中国人の留学生の女の子と話したこととか



ニューヨークであったたくさんの事を書きたいけど
書ききれない。



日本の都会とは全然違う、
見知らぬ人とコミュニケーションをとっちゃうのがニューヨークって場所
なんだと思った。



愛媛もそんなところがあるので、
なんかおもしろい。





そんな日々を過ごしていた時、


Maksimさんとも連絡が取れたので、会ってみることになった。



実はニューヨークに行く前、Maksimさんのセミナーが日本で開催され、
参加していたので、これで会うのは2回目だった。




待ち合わせ場所は日本食のカフェ。


世界一周旅行をしてる大学生の男の子も一緒にいた。




その当時(~現在)私は愛媛県の特産品であるタオルを染める工場で
タオルの商品企画デザインをしており、同時にWEB関連(Facebookの管理)
も任されていた。


せっかくニューヨークまで来たのだから、MaksimさんにFacebookからの
マーケティング方法について聞いてみた。


青のり「どうやったらFacebookページのいいねが増えますかね?」

Maksimさん「そもそも、青のりちゃんの会社のFacebookページおもしろくないよね。」


え・・・?


Maksimさん「いいねを集めることにも意味があると思えないし。」

おぉ・・・・。


Maksimさん「青のりちゃんは何になりたいの?フリーランスになりたいんじゃないの?このままだと社畜だよ」


・・・・・・。


Maksimさん「前、親がいるから海外に住まないって言ってたけど、それっておかしくない?親は子どもが幸せだったら幸せなんだよ。海外に住みたいなら住んじゃえばいいのに」

おおおお?????


Maksimさん「日本なんて終わってるよ。政治もぐちゃぐちゃだしさ」



ヤバい、ゆとり世代の軟いハートでは耐えきれん。





こんなにはっきりものを言う人は初めてみたかもしれない。



(逆にこの時ムカついたから、会社のFacebookページの記事内容を変更し
以前よりリーチ数もいいね数も伸びたのだが・・・笑
結局Maksimさんには感謝してます。)







なんか色々ディスられてイライラしながら、
滞在先に帰ってよく考えた。





私は本当に海外に住みたいのか。
親が大事だから海外に住まないのか。
なぜ愛媛にいるのか。




本当に日本は終わっているのだろうか?





そんな時、ふといとこの兄ちゃんの言葉が浮かぶ




いとこの兄ちゃん「田舎の良さって、人があったかくて繋がってるところだろ?」














あ、それや。












私が四国を離れない理由、



今まで当たり前だと思っていた事、人が繋がっているということ。



都会にはない、田舎コミュニティがあること。


ニューヨークの飯は不味くて食えない。
四国の飯は安くて美味い。





それに気づかない田舎の若者は皆
「四国ってなんもない」
「大阪や東京の方がええ」
と言い、県外に出てしまう。






逆に、都会の人は
「四国ってどこにあるの?パスポートいるんでしょ?笑」
「東京はいいよ、何でもあるし」
と、来たこともないのに四国をディスってくる。








そんな話を聞いていると、すごく残念な気持ちになる。






そこで私は考えた。私にできることは何か。




クリエイティブ活動を通して
大好きな地元 四国を、全国全世界に発信していこう。




そして一人でも多くの人に、
四国に行ってみたい!
住んでみたい!
と思ってもらえるようなものを作る集団をつくろう。



今までぼんやりとしていた夢が
海外に行くことで本当の四国の良さを感じ
はっきりと見えてきた。







Maksimさんと会ってその2~3日後、
ニューヨーク滞在もそこそこ楽しんで
私はアパートのおばさんとさよならし、
帰国。







Maksimさんはこうも言った。

Maksimさん「今自分できることをすぐにやりなよ。すぐに行動することが大事なんだ。」





だから私は日本に帰ってすぐに行動を起こすわけである。





クリエイティブ活動を通して、
四国と人をつなぐ活動、



四国活動



という、団体を作ったのだ。







最初は地元愛媛県の友人を集めただけの集団だった。



ツイッターやfacebookで活動を掲載していく上で


「なんだこいつは?」
と声をかけ、協力してくれる人も出てきた。



2015年夏には、そのつながりで知り合った東京のクリエイターと
四国クリエイター交流会(仮名)をする予定。



いとこの兄ちゃんにも声をかけ、
神保町のクリエイターと四国活動がコラボでオリジナルタオルを作る
企画も進行中である。





意外と県外の人でも、四国に関わってみたい、
協力したい、という方がいて感動する毎日。





英語は話せないままだけど、お金は相変わらずないままだけど、


一人でニューヨークに行ってみて、



間違いなく何かが変わりつつある。




自信がついた。もうどこへでも行けるし、なんでもできるみたいな。







そして、何よりも大事なこと





行動すること。






それから、諦めないこと。










私は



地元の人間が胸を張って
「四国おもろいけん、来てみぃや!」
というようになり、



世の中の人が
「四国っていいね!また遊びに行くよ!」
と言ってもらえるような活動を目指し




行動し続けるだろう。





~~~~~~~~~~~~~~~~おしまい!~~~~~~~~~~~~~~~~~





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