原因不明の肝疾患で肝移植してから約10年, 闘いは今も続く その③ はじめての長期入院

1 / 2 ページ

前編: 原因不明の肝疾患で肝移植してから約10年, 闘いは今も続く その② 原発性硬化性胆管炎 診断確定
後編: 原因不明の肝疾患で肝移植してから約10年, 闘いは今も続く その④ ERCP再び~肝移植へ

かゆみとだるさ

ここまでの約1年半で、原発性硬化性胆管炎(PSC)の診断確定が確定し、それから2年程は定期的な通院・検査を続けるだけで、特に大きな変化もありませんでした。

しかしこの年(2004年)の夏前から、肝機能の異常が具体的な症状として出始めてきます。


まずひとつが、《だるさ》です。

よく肝臓が悪くなると身体がだるくなる, といいますが、まさにそれです。

通勤の電車待ちのときに毎日のようにホームで座り込んでいたり、仕事場に着いてからも始業ぎりぎりまで仮眠できるところで寝ていたりと、尋常ではないだるさがありました。


もうひとつが《かゆみ》です。

皮膚のかゆみですが、こっちはかなり悩まされました。

なにせ全身がかゆくてたまらなく、手足は血が出ても止められないぐらい常に掻き毟っていました。掻いたところでかゆみの原因がなくなる訳ではないので、掻き続けてしまうのです。

かゆみは生活に支障をきたすレベルにまで至っていて、皮膚科の診察を受けようと思っていました。


このときは肝機能由来でこういった症状が出るとも分からず、疲労の蓄積やアレルギー症状(鼻炎から皮膚炎になることがあります)が原因と考えていて、そのことが分かったのは後からでした。

また、これだけ症状が出ていれば、黄疸で眼や肌が黄色くなっていてもおかしくはないのですが、当時はそれを確かめることもしていませんでした。

(これから先は、体調おかしいな, と感じたらまずは鏡で眼や肌の色を見てみることが習慣となってきます)

胆管狭窄

そして並行するようにMRCPの画像からも、胆管が狭窄している様子がはっきり分かるようになってきました。

血液検査・画像診断・自覚症状と、各方面から疾患の進行が表面化してきました。


そこで、医師から、より詳しく状態を診るためにERCP(内視鏡的逆行性胆管膵管造影検査)という検査を打診されました。

どういう検査かというと、

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

1.口から内視鏡を突っ込んで胃を通じで十二指腸まで進める

2.この内視鏡から胆管に、細いチューブを使って造影剤を入れる

3.胆管のレントゲン画像を撮影する

++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++

という手順で行う画像診断です。

また、実際に胆管まで進めた内視鏡を使って、狭窄部位を拡げたり、狭窄進行を抑えるためのステントを入れたりという処置もできます。

PSCは今をもって効果的な治療法はないのですが、このような対症療法は可能とのことでした。


以前の肝生検のときと同じく検査することには何の問題もないのですが、ERCPも入院が必須であり、障壁となるのは入院期間です。

今回は期間が2週間程度は必要ということで、即決もしにくかったのですが、結果的には避けては通れない検査・処置ということで納得し、この話が出た日に日程まで決めてしまいました。

ERCP1回目(失敗)

さて入院です。

このときも入院初日は前準備や検査だけで、数日後に実施, という流れでした。

ERCPは今まで合計6回していますが、当時は喉元の麻酔と軽い鎮静剤ぐらいしか使わない状態でするのが一般的だったようです。

私のときもそういう状態の下で、太い内視鏡を口からどんどんと入れていくため、かなり身体への負担が大きかったです。元々嘔吐反射もきつい方なのが余計に作用するのかもしれません。

実際にかかった時間は1時間程度でしたが、その間、ずっと内視鏡でいじられている訳で、途中からはもうぐったりです。

結果なのですが、胆管狭窄がそれまでの検査で予測されていた以上に進行していたため、内視鏡を上手く進めることができず、中断となりました。

みんなの読んで良かった!