脱サラをして30歳で製造業からゲーム業界に進んだ話〜決着〜

前話: 脱サラをして30歳で製造業からゲーム業界に進んだ話〜挑戦・3〜

就職活動の終わり、そしてインターンのはじまり



 サクセスへの面接は7月7日、七夕での訪問となった。

 五反田の会社へと訪ね、SPIと面接を行うというスケジュールだった。


 2Fのオフィスに顔をだすと、そこにはナメコのぬいぐるみや運営やリリースタイトルが飾られている入り口があった。

 実は5月あたりに学校に総務の方と、デザイナーの方が説明会に来ていたため、会社の概要については知っていた。

 面接前に再度調べ、また社長の書かれた企画書の本を読んだりして対策をとれるだけとっての面接である。

 

 小さな部屋に案内されて、まずはSPI試験を受けた。

 計算問題やら書き取り問題など、時間制限のある中でどんどんとやらなくちゃいけないことに焦り、慌てたことは覚えている。

 時間内に全部答えられなくて凹んでいる所を案内をしてくれた女の人に慰められてしまうほど、他から見たらうちひしがれた様子だったらしい。


 SPI試験が終わった後には面接だった。

 面接官は2人で、僕は一人の2対1での面接である。

 

「どんなゲームが好きなのか?」

「なぜ、そのゲームが好きなのか?」

「最近売れていると思うゲームはなにか?」

「それは何故売れていると思うのか?」

「作りたいゲームと、売れるゲームのどちらかを作るとしたらどちらを作るのか? それはなぜか?」

 

 など、ゲーム作りに対して、ツッコンだ形の質問をされながら、それに答えていくが答えに詰まることなく、自分なりの考えをぶつけられたように思う。


 ひと通りやりきった後、再び案内をしてくれた女の人は部屋に入ってきてこういった。


女の人
お時間がありましたら、社長が面接をしたいとのことですが大丈夫ですか?
は、はい?


 役員面接の答えを得る前に社長面接をすることになったのである。

 一体何をいわれるのかと緊張しながら、社長室に入ると柔和な笑顔をしながらも力強い雰囲気を感じさせる社長がこちらを見ていた。

 案内されるままに椅子に座ると、社長は僕の出した資料に目を通し


「まだまだ、企画が甘いな」


 と小さく漏らした。

 落ちたかもと、その言葉に僕は不安になったが顔には出さずに視線を部屋の隅々に持っていく。

 コットンというシューティングゲームをみつけて、タイトルを口から漏らすと、社長のほうがそれに反応した。


「うちの会社はね、色々なゲームを出したけれどすべてがヒットしたわけじゃないんだ」


「クソゲーと呼ばれるものもあるけど、クソゲーができるのはクソな人物が作るからクソゲーになるんだ」


 この言葉は僕の中で、一番大きな言葉になっている。

 人として成長しない限り、クソゲーを作る人になってしまう。

 だから、勉強を続けなければいけないと今も実践しつづけている。


「とりあえず、インターンとして採用をします。頑張って」


 ものすごく軽い雰囲気で社長に言われ、僕の就職活動は終了した。

 それから7月14日からインターンが始まり、4月1日までおよそ9ヶ月に渡るインターンを終えて、入社が確定した。


 振り返れば、失敗と実行を繰り返してきた2年間のように想う。

 その中でも、大事にしてきたのは


「動かないことが最も大きなリスクになる。だからこそ、どんな方法でもいいので目標に向かって動くこと」

 

 である。

 

 インターン中の会社の話はまた別の機会にでも……。



 ……次のステージへ!





著者の白井 真一さんにメッセージを送る

メッセージを送る

著者の方だけが読めます

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。