【その2*感性磨きのために女子ひとりたびをしてみたお話*】〜クロアチア・イタリア9日間の旅〜

著者: 松葉 有香

次に降り立ったのは、イタリアの首都、ローマ。

今回の旅では一番人の多い街でした。
観光客も多く、日本語も時折聞こえてくる。

そんな風だったので、
由緒ある観光地でも、なんだか浸りきれない部分もありました。

そんな中で、街を感じられる場所を見つけました。

それは、遠くを見渡せる高台。
視界に映るのは異世界でした。



近くから見ることでわかること。
遠くから見ることでわかること。

それは全然違っていて、
どちらがいいということはない。

それぞれが、それぞれでいい。

それはまるで主観と客観に似ていて、
片方に偏るともう片方は見ることができない。



同じように、外と中でも異なる世界が広がっている。


コロッセオ。
歴史の教科書で見た、あの建物。

正直、外から見るだけでも感動がある。

本の中の世界が、目の前に広がっている。
それだけで、心が高鳴りました。

でも、実際に中で立ってみると、
それもまた変わってくる。


この地で、
太古の昔、戦士たちは闘っていた。

目を閉じて、風を感じてみる。

すると昔にタイムスリップしたように、
脳裏にイメージが浮かんできました。

歴史を学んでいて良かった。
そう感じた瞬間でした。


私は買ったばかりのカメラで、
あらゆる情景を撮りまくりました。

そして、気づいたこと。

私は何のために写真を撮るのだろう?

ガイドブックと同じアングルで撮る。

それもまた面白い。
でも、それだけだと、面白くない。

綺麗なものを撮ったら、誰でも綺麗に撮れる。
それだけでいいのか?

そこで、私は思いました。

誰も撮らないような写真を撮ろう。

つまり、目の付け所を変える、ということ。
もっと細部に。もっとこだわりを持って。
みんながカメラを向けないところでも、ピンときたら撮ってみる。
みんながカメラを向けるところでは、自分のお気に入りポイントを見つける。

そうすると、写真を撮ることで、
自分を知ることが出来るんだと気づいたのです。

自分の好きが、どんどんカメラに入っていくのです。

カメラが好きの宝箱になりました。


もしかしたら、この宝箱から、
新たなアイデアが生まれるかも・・・?


お店の名前を書いた車を飾っちゃうこの宣伝。
とても面白いと思ったのです。


そして、イタリア。

食を楽しまないわけにはいけません。

Toto La Cucina a Roma

Roscioli

CARLO MENTA


パスタの常識が変わる。それほどの美味しさ。
帰国後、パスタにはまることになるとは思いもしませんでした。笑

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