軍艦島へ、観光地化される前に上陸した話 第一回
廃墟の荒廃振りによるアートな美しさに魅せられて
2004年位から、各地の廃墟巡りをしていました。
軍艦島に上陸して、不法侵入の刑事時効である3年を過ぎ
尚且つ、軍艦島の有る長崎市も
特に民事的倍賞を問わないとのことなので
今、ここにその時の旅を記そうと思います。
当時は、まだ廃墟探索するには
ネット上に流れる情報も少なく
自らが見つけて開拓する時代でした。
物件の所在地は、いろいろとご迷惑がかかるだろうと
ボカされているのがマナーで
数少ない情報を頼りに物件を見つけに行ったり
独自に巡って、探し当てたりと
まさに、探検家の様に一山越えたり、森のなかを数時間かけて歩いたり
現代にはなかなか味わえない好奇心と感覚で
毎週のように、美しい物件を求めて各地を巡っていました。
今でこそ、ヴィレッジバンガード等で廃墟本等売られて
徐々に認知されてきているサブカルではあるものの
あのころは、一般人から数奇な目で見られる様な趣味でした。
そんな中でも、当時から軍艦島は廃墟巡りの聖地として君臨しており
前人未到とは言わないが、そう簡単に上陸できない空気と
上陸方法はタブー視され、上陸方法について調べたところで
誰も教えてくれることはなかった。
以前から噂があったものの
2007年、廃墟巡り界に激震が走るニュースが知れ渡ったのです!
2008年に軍艦島が観光地化され、誰でも上陸できるとしかし、遊歩道のある範囲しか見て廻れなくなるとの条件付き。
どれだけ憧れている軍艦島であろうと、こんな切ないことはない。
簡単には行けなかったからこそ
いつか軍艦島を細部まで巡って、脳味噌に刻み込んでやりたいと
軍艦島への熱思いを持っていた。
忘れもしない、軍艦島が観光地化される事が決定したというニュースが流れた時
今行かないと、二度と軍艦島を細部まで
自分の肉眼で見ることはできなくなる。
2007年夏
迷うこと無く、お盆休みの全工程軍艦島に当てることを決意しました。
なんの当ても無く、上陸できる保証も無かったけど
とりあえず現地に行けば、何かしら情報があって
漁師と交渉すれば上陸できるのではないかと、淡い期待を抱いてた出発前。
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