本来の自分について~22年間自分壊しを続けた私~

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・私の気づきの入り口


最初の話はちょっと小難しくてややこしい話になりますが、大切な原点なので書いてみます。




私が大学1年生のころの話です。当時の私は、学校の先生になるという目標に向けて、教育学を勉強していました。



この勉強のモチベーションになっていたのは、過去に経験した受験勉強の不毛さ、それに対する怒りでした。



将来多くの人が、すぐに忘れてしまうような勉強を、なぜ何年も何時間もかけて、ただ1度の受験のためにやる必要があるのだろう。日本の教育制度は腐っている!あるべき教育とは何なのか!!







とまあ、そんな偉そうなことを、大学1年生の特権で考えていたわけですが、今思うと懐かしいです。当時の私は、大学浪人までしてしまったせいで、教育問題に対する熱意は強かったですね。




そんな私は、教育学に関する本を大学図書館で少しずつ読んでいきました。その中で、教育社会学のとある本に出逢います。





ここで、教育社会学の重要テーマである教育格差再生産の話を紹介した方がいいと思います。とはいえ、私も偉そうに言えるほど知っているわけではありませんので、ごく簡単に。


貧しい家庭では、生活費に所得の大部分が消費されるため、子どもの教育に十分にお金をかけられません。それで、子どもは十分な学歴や職歴を得られにくく、その結果、その子供の家庭は貧乏になりやすく、またその子供の教育に十分にお金を・・・


と要するに、貧しい家はその後の世代もずっと貧しく、金持ちの家はずっと金持ちであり続ける、というよく言われているような教育上の問題があるのです。





小難しい説明が長かったですが、私がそのとき読んだ本にはこのように書いてありました。




「日本の受験教育制度は、世界の他の教育制度に比べて、教育格差をそれほど生みにくい制度設計になっているところが優れている。」

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