【番外編】変身願望とTRPG

前話: 【第10話】変身願望とTRPG

自己実現と他者認知



変身願望の欲求をTRPGが補ってくれるという話をいままでしてきたが、そのTRPGの中でも特に変身願望を埋めてくれたものの経験の話をしたいと思う。


それは異界戦記カオスフレアというTRPGである。



このTRPGは初心者にもオススメでき、また演じることの楽しさを最大限味わえるものである。

TRPG初心者が遊んでみて面白かったと多く言われてきた実績も僕は積んできていた。


簡単に説明をすると、異界戦記カオスフレアセカンドチャプターは様々な世界がぶつかり合うクロスオーバー性をもつTRPGルールブックだ。


クロスオーバーファンタジーだからこそ、様々な種族や職業が1つのルールブックで遊べる。

ファンタジーに限らず、ガン◯ムやペル◯ナ使い、北斗◯拳伝承者に勇◯ロボまで幅広いキャラクターが作ることができる。

さらには、それらがパーティとして協力するのだ。



つまりはこんな感じである。


このゲームのクロスオーバーっぽいところが気に入り、購入した後。

泊まり込みのTRPG会で遊ぶ機会を作った。


夜中の12時から、やってみないかとその場にいた人間を誘ってサンプルキャラクターシートを印刷して準備を整える。


ルールブックには『捨て身の覚悟』とか『夜明の一撃』『絶対武器』など『厨二』成分が色々な所に溢れていてこのゲームの虜になった。


付属のシナリオを遊ぶにあたり、集まったメンバーは地球から転移してしてきた高校生にファンタジー世界のプリースト、筋肉を鍛えた軍人に魔王というライトノベルやゲームでお馴染みのキャラクターが誕生していた。


また、このカオスフレアは演じることがゲーム的な強さに繋がる要素があり、そこが更に興奮を呼び寄せるポイントになる。


トランプを使い、味方に投げて「面白かった」「カッコ良かった」を表現することができ、その貰ったトランプを使って自分の特技を使用するので自然と演じたり「このキャラはこんなかんじで動きます」と表現することがプラスに働くのだ。


まさに変身願望を満たし、それが更に周囲に認めて貰えるという感覚はコンシューマーのゲームではあまりない感覚でありTRPGの中でも数少ない貴重なルールである。


そういうゲームを初めてさわり、演技をしながら盛り上がって遊んだ。

最後のボスの戦闘では、主役級のキャラクターがみんなに声をかけてトランプをたくさん集めて必殺技を出すという王道の展開をルールやシステム上に入れ込んでいるところも非常に盛り上がった。


即死以上のダメージを叩き出してやられたこちらとしても気持ちのいい終わりを迎えられて、カオスフレアにどっぷりとハマることになった。


そのとき、カオスフレアを遊んでからTRPGを遊ぶようになった人も多く、一度遊んだ人からも

もう一度僕とカオスフレアを遊びたいといってくれる様になっている。


ヒロインやボスなど、演じるものの幅が増え、色々な立場のキャラに変身できるようになった僕はゲームの中でも十分満たされた生活をおくっている。

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