その日は突然やってくる。〜日本と外国の間で生きるという意味〜 受験息子編

1 / 2 ページ

私は日本人なのだろうか?


そう思いたくなるような海外から見た日本の大学入試制度。

日本人であることを証明をさせられているような気分にさせられます。


まずは簡単な家族の紹介から


私たちは、2度のヨーロッパ赴任で8年の駐在経験があります。

息子は1歳半、娘は0歳で最初の赴任。

フランス語圏にいましたので、ギャルドリー、幼稚園ともにフランス語の生活を

3年間しました。


ギャルドリーとは、託児所のようなもので、一時的に預かってくれるところ。

共働きが前提のヨーロッパでは、ギャルドリーが街中にたくさんあり、

子供を社会で助け合いながら育てる風土があります。

ギャルドリーは、専業主婦、我々のような外国人でも子供を預けることができます。

日本とは違いますね。


その後、2度目も同じ国に5年駐在。

息子が中学2年生の終わり、娘が小学校を卒業して赴任しました。

2人とも赴任地では、インターナショナルスクールに入学。

学校では英語、街中はフランス語、家では日本語の生活になりました。


赴任期間が分からない中で子供の学校選びが始まる。


中学生以上の子供を持つ親は、赴任が決まった瞬間から大学受験を意識して、

現地の学校をどこにするべきか考える必要があります。

悩ましいのは、帰国がいつになるのか分からない中で、学校を決めないといけない事。


日本人学校は中学校までしかありませんので、日本人学校を選べば、

3年後、日本に帰国して高校受験するか、

現地のインターナショナルスクールに編入して大学を目指すか、

あるいは、最初からインターナショナルスクールに入学して

帰国するタイミングでどうするのか考える、という選択肢です。


現地校を卒業しないと大学の選択肢が広がらない


悩ましいと書いたのは、日本の大学の場合、

帰国子女受験の資格として、現地の高校を卒業していれば

国立、私立ともにほとんどの大学を受験できます。つまり選択の幅は広い。


卒業できずに途中帰国となれば、現地校の卒業要件を満たしませんので

帰国子女枠では、限られた大学しか受験できなくなります。

例えば、高校を含む4年通学経験があるとか、大学によって違います。


従って、AO入試、一般入試も視野に入れなければなりませんが、

教育制度が違いますので、日本の勉強をやり直す必要があり

簡単な話ではありません。

例えば、高3の4月編入になると日本史を勉強しても試験に間に合わない。


では、欧米の大学はどうなっているのでしょうか。


ヨーロッパのインター校は、国際バカロレア(IB)を採用しています。

試験をパスしてIBデュプロマを取得すれば、その結果と面接だけで

欧米のどの大学にも進学できます。

IBを取得していれば、大学の教養レベルはあるという判断です。

国際バカロレアがグローバル標準的な位置づけにありますので、

どの国に赴任しても、自国の受験制度に悩むことは少ないです。

もちろん、IBの点数によって行ける大学は変わってきます。


最近、日本でも国際バカロレアの指定校を増やす動きがありますが、

日本語で国際バカロレアを取得しても意味がありません。

日本語では、英語で勉強した子供達が授業の継続性を保てません。

日本語で勉強した日本人の子供たちは、海外の大学へのいけないと思います。

第2外国語のみ英語。

他はすべて日本語の授業ではTOEFLの得点が伸びないからです。

日本は英語で教えられる先生の確保が難しいのは、分かりますけど

小学校に外国人の先生を増やすより、バカロレアの教科を教えられる外国人の先生を

高校に増やす方が意味があると思います。


英語で学ぶ国際バカロレアはとても良い仕組みと私は思います。

別に説明したいと思います。


他にもアメリカの制度であるSATとTOEFLの試験結果で受験も可能です。

これも結果を大学に出して、入学を許可されれば大学に進学できます。

入学するよりも卒業が難しい欧米の大学は、日本のような大学ごとの入学試験は

ありませんので、日本の大学に比べて門戸が開かれているイメージです。


じゃあ、欧米の大学に行けば?と思う人もいるでしょう。

一流になればなるほど学費がかなり高くなります。

アメリカの州立大学でも、外国人は授業料が高い設定です。

奨学金をもらわないといけないのが実情。金銭的に簡単な話ではありません。


さて、前置きが長くなりました。

我が家の大学受験はどうなったのか、説明していきたいと思います。


息子の場合、高校を卒業することができました。

大学の選択肢は幅広く考えられよかったのですが、合格までの道のりは長かったです。


娘の場合、高3の4月から日本の高校に編入。

帰国子女入試、AO入試、一般入試とすべてを経験。

希望校に合格をするまで、想像以上に厳しい受験を経験することになりました。


まず現地校を卒業した息子の受験です。


スケジュールがどうなっているか説明します。

高校を卒業する前に、IBの試験をパスする必要があります。

IBの試験は5月上旬から3週間あります。

試験を受けられなければIB取得ができませんので、絶対に遅刻はしない。(遅刻はアウト)

また体調管理を万全にしなければなりません。


長丁場の一発勝負ですので、親子ともに神経を使う試験です。

試験が終わると、すぐに6月上旬の卒業式。

卒業式が終わったらすぐに日本に帰国して、日本の大学受験に備えるため、

帰国子女専門の予備校に入校します。

帰国子女入試は、9月から始まります。


帰国子女専門の予備校は東京と大阪にしかありません。

地方出身者は、一人暮らしをしながら大学受験


私は赴任期間中で帰国できませんでしたので、息子だけ日本に帰国。

東京で一人暮らしをしながらの大学受験になりました。

親としては、海外から「がんばれ」と応援をするしかなく、体調管理や心のケアを

してあげられなかったのが、辛かったです。

受験当日は、海外(夜)から日本(朝)に国際電話をして、起きていることを確認。

そのまま寝てはいけないので、10分したらまた電話。電話するしか手がありません。


よかったのは、予備校から紹介された寮に入りましたので

帰国組の子供達がいたこと。またインター校の友人も同じ寮でしたので

お互いに励ましあえる環境だったことです。

みんなの読んで良かった!

STORYS.JPは、人生のヒントが得られる ライフストーリー共有プラットホームです。