強豪チームで平凡選手がベンチ外からスタメンになった話
なぜ成功したのでしょうか?
答えは簡単です。
マイナスなことを何も考えず、気持ちを空っぽの状態にさせてプレーをすることだったのです!
普段は『失敗したらどうしよう』というマイナスな気持ちが常に自分の中にありました。
その考えを…
自分
失敗して当たり前!強い気持ちでチャレンジしよう!
に変化させたことにより上手くいったのです。
この気持ちの持ち方によって誰よりも大胆にボールを奪いに行くことができ、誰にも負ける気がしませんでした。
紅白戦を何試合も行い、春合宿終了の総括を踏まえて、コーチが新チームの発表をしました。
そこで大逆転が起こりました。
なんと私がAチームのディフェンスに入ることが出来たのです。
他のメンバーも驚いていましたが、私が1番驚きました。
怪我から復帰し、アタックでは使い物にならないと言われ、つい昨日選手を引退しようと考えていたのですから、途轍もない大逆転が起こったのです。
しかしその位の覚悟があったからこそ、ここ一番という状況で力が出せたのです。
試合に出たいのであれば、自分のポジションを勝手に決めつけずに、選手層の薄いポジションを狙うことが秘訣です。
私がAチームに入れた理由は3つあります。
ひとつは前述した気持ちの持ち方です。
2つ目はポジションを変えたこと。
そしてもう一つは自分の強みがアピール出来たことでした。
自分には強みなんてないと思っていましたが、紅白戦中に実はあるということに気付くことができました。そうなんです!どんなに下手くそでも3年間頑張っていれば他の人と違う良さが出てくるのです。
ただそれを見つけることで道は開けます!
私はディフェンスをほとんど経験したことがないので守りに関してはAチームのディフェンスの誰にも勝てない状況でした。
しかしディフェンスとは守るだけでは無かったのです。
ディフェンスとは…ただただ攻めて来る相手にゴールを決めさせないこと!
そう勘違いしていたのでした。
しかしディフェンスとは
転がっているどちらのボールでもないボールを拾う、
また相手が攻めて来る途中のパスをカットする
ということも仕事だったのです。
この相手のパスをカットするインターセプトという技を、私は紅白戦の時に何度も成功したのです。
初めてインターセプトをして味方のアタックにパスをした瞬間、自分のストロングポイントだと自ずと理解出来たのです。
そもそも平凡な私が、なぜインターセプトを他のディフェンスよりもが出来るのかというと、
これは今まで3年間アタックをしてきたことが功を奏しました。
アタックで様々な攻めの戦術やボールの展開が頭に入っているので、ボールが次に行く場所を予測出来るのでした。
3年間アタックをしていて意味がなかったわけでは無く、逆に活かされているのです!
そして何よりもこのプレースタイルはこのチームでは誰とも被らず、個性的だったのです。
自分でもストロングポイントだと理解出来ましたし、コーチや他のメンバーにも強烈な印象を与えることが出来たのです。
自身のストロングポイントを理解出来たところまでいったら、
次はそれだけをアピールし続けました。
私の場合は如何に相手ボールを奪うかを徹底的に考え、研究しました。
下級生が毎回撮ってくれている練習のビデオを見るのはもちろん、
サッカーの試合も観に行ったりテレビで見て球技特有の攻撃のイメージを頭に叩き込みました。
あとはどのタイミングで飛び出せば奪えるかを調整していきました。
慣れてくるとわざと自分のマークする相手を離しておいて、気付いてないふりをします。
そして騙されたとも知らない相手チームがそのマーク相手にパスを出し、そこでインターセプトをするようになりました。
チームの中で私=インターセプトという刷り込みに成功しました。
まずは練習試合でベンチの時、コーチの横で彼が何を必要としているかを聞きながら、
試合を客観的に見ました。
コーチの近くでウォーミングアップをして、すぐに交代できることをアピールします。
ただ試合を見て応援するなんて時間は私にはありませんでした。
交代して託されたほんの少しの時間を、自分のストロングポイントのために使って見せ付けるのです。
スタメンになるためのことしか考えませんでした。
しかしスポーツとはそういうものだと割り切っていました。
相手を抜くためには遠慮はしてはいけません。
時間のない私には、スタメンになるまでしたたかであり続けなければ、チームにいる存在価値がなかったのです。
したたかにアピールをしたお陰で、ついにスタメンの発表で呼ばれるようになったのです。
ただここで安心したらすぐにダメになると思っていましたから、練習や試合の時は常にスイッチを入れていました。
集中し、隙を見せないよう心掛けました。
そして自分のストロングポイントだったインターセプトがチームのストロングポイントになりつつありました。
私がボールを奪ったタイミングでカウンター攻撃をし、相手のディフェンスが崩れている状況で点数を決めるようになったのです。
こうなると私がインターセプトをする為にチームメイトが協力してくれるようになりました。
ディフェンスである私が前がかりになるので、若干リスクを伴います。
そこで中盤の選手がその分下がり気味になり、私を思いっきり前に行かせてくれるのです。
最初は声を掛け合ってインターセプトをしていました。しかし、慣れてくるとアイコンタクトで出来るようになりました。
ここまでくるともう感動ものです!
いかがでしょうか?
平凡な選手が怪我をしてうまいこといかなくなり、
選手を引退しようとしていたのに
ポジションチェンジをして、
もう怖いものは無いと気持ちの持ち方を変え
自分の強みを発見し、アピールしたことにより、
強豪チームでベンチ外からスタメンになれたのです!
自分が平凡だと思っていて試合に出たい人に
是非諦めないで活躍して欲しい!!
頑張ってください!!
著者の鈴木 亜由美さんに人生相談を申込む
著者の鈴木 亜由美さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます