好きな街シリーズ 第五回 今回は「大船」
横浜市と鎌倉市の市境に位置する鉄道の街、そして映画の街
それにしてもなんで大船なのか?なのですが住んでいたのが91年。実はバブルにより都内のアパート物件が急騰したため、都落ちしたのです。
「東海道線で新橋まで45分だよ~」そんな甘い言葉につられたか、少しでも安い家賃を求めて南下したのです。
あの当時東横線沿線でワンルーム5万円台というのはなかったです。5万円以下の物件探すには南下しかない。しかも都内まで1時間で行ける距離、そんな条件で大船に決めてしまったのです。
でも住んでみた印象、そんなに住みにくくない。終電も遅いし何せ東海道、横須賀、根岸と3線使うことができる。最強の鉄道拠点である大船は実は住みやすい街であったのです。
しかし!「大船って何処の市?」「何区?」「神奈川県?」はっきりどこだかわからなかった。なので道で人に聞いてみた。
「あの~大船市役所はどこですか??」
その方は年配であったからキョトンとして答えた。
「大船市役所?ああ、鎌倉市大船支所ね。」
そうか!!
大船市は存在しない。そして横浜市大船区も存在しない。ここは鎌倉市なのだ~!!
やった~南下していったら鎌倉市民の称号を手に入れたぞ!!!
全くしょうもない。だが東京から離れられたことは嬉しかった。なぜなら東京のアパートは自転車置き場すらなかった。ここは自転車置き場どころではない。バイクも軽もおけるのだ!!
ちょっとした湘南ボーイ気取りになった。
人「いえどこ?」
僕「鎌倉だよ。」
人「わー!かっちょええね。湘南ボーイ?」
僕「そう、バリバリの湘南ボーイだよ。」
人「でさ?鎌倉のどこ、稲村ヶ崎とか?」
僕「いや、大船2丁目。」
人「・・・・・・・・」
冗談はさておき、そこから2年大船に住みました。奇しくもバンド活動をしていたので当時大船の代ゼミの前のライブハウスにも出演して結構好評だったのですよ。
しかし車を買うために駐車場がなく(軽の置き場はあったのですが)駐車場を求め今度は隣の藤沢市に引越ししてしまいました。
数年後、大船駅にはルミネができ、松竹撮影所の敷地には「映画村」っぽいテーマパークができました。でも潰れるのは早かった。今は鎌倉芸術館なる建物ができたようです。
大船の思い出はなんだろう?駅構内にあった大船軒のそば、アジの押し寿司かな?それから鳩サブレー、駅裏の商店街など。ほかはありません。(笑)
今のヤマダ電機の場所にニチイがあってよく買い物したくらい・・・・
意外と思い出はあっさりしています。
ただ、自転車で海まで行けるのは嬉しかったです。それは藤沢に引越し後も海までのサイクリングを楽しめた地形だったのです。
最近たまに大船行くけれど駅は変わったね。
知らないで東海道線の「通勤快速」に乗り、品川からノンストップで大船へ行ってしまう悲劇を何度も見かけました。川崎で降りるはずのおばさんが全速力で川崎、横浜、戸塚を通過する電車に乗ってしまい、泣き崩れていた光景を思い浮かべます。
この前私も新橋からやってしまいました。(笑)横浜で降りるはずが、乗ったのは「通勤快速」!
大船に到着し呆然としていましたが負けてたまるか!!大船軒のそばの大盛りを食べて帰りました。(笑)
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