本来の自分について~22年間自分壊しを続けた私~8

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・本来の自分であることに気づく



では、どうしたらその「本来の自分」に出会えるのでしょう。






これはもっと正確に言えば、自分は“もともと”「本来の自分」であることにどうしたら気づけるのか、ということです。何か新しい自分に出会うのではなく、初めから今までずっと自分は変わらなかったことに気づくことなのです。



不安の解消について~22年間自分探しを続けた私~6

以前書いた文章では、それには「どうにかするのをやめてみる」ことだと書きました。これは間違いではないのですが、最初から全てやめるというのは、ハードルが高すぎるかもしれません。実際、私も様々なことを試した末に、このことに行き着いたからです。




まずは、単純に何でも思いつくことをやってみることだと思います。





内容は何でも構いません。ただ、今このことがこれこれこういう理由で必要だ、というような頭だけで考えることではなく、何となく心のどこかでずっと気になっていることの方がいいですね。自分の心の底で、常に低いアラーム音が「これをやろうぜ!」と鳴っているようなことです。


やってみたかったこと、前々から気になっていたこと、心のどこかでなぜか忘れられないことなど、大きなことからほんの些細なことでも何でも構いません。恥ずかしいことでも、情けないことでも、ちょっと子供じみたことでも、本当に何でも構わないのです。


そんなことか、と思いますが、私もそこからでしたからね、何でもいいから今の自分から変わりたい、変わらなければという気持ちがありました。




そんなことを続けていくうちに、もちろん失敗や挫折も含めて、自分の中で何かの実感が生まれてくるように思います。うまく言葉にできないけど、自分にだけわかる、それをやっているときに感じる自分なりの感覚、感動。そして、それを生む方法について。







それが私にとっては、自分を壊すことでした。


それは、自分の捉え直し、自分のあり方を変えることでした。大げさに言えば、生まれ変わると言ってもいい。時には、それくらいのインパクトがありました。


あり方の変化は、必ずしもポジティブなものである必要はありません。問題やトラブル、他者との葛藤などでも起こります。とにかく、自分とは違う価値観、深い背景に触れることです。


私がジェンダーを自分の体感をとおして感じたように、それはただ頭で理解するのではなく、心も体も連動して、まさに全体で気づくことが必要でした。




そう書くと相当な鍛錬が必要な感じがしますが、これはそういうイメージとは逆でした。


気を抜いているというか、ぼんやりしているとき、何も考えずただそのことに夢中になっているときに不意打ちのように訪れるもの、それに自分がゆっくりと、また、あっさり崩れていく、その快感、感動、波のように広がっていくものをただ積み重ねていくだけでした。





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