35年ラブ
それをヤツに伝えた。
そしたら、ヤツは、今までにない。はっきりした声で言った。
・・・
ふたりは、高校1年で同じクラスになった。そして、3年生で、また、同じクラスだった。
ヤツは高校1年から彼女をずっと好きだったらしい。
彼女に教える為に勉強したようだ。で、その結果。現役で東大に合格した。凄い。
いろんなラブがある。情熱がある。
愛はいろんなエネルギーを発生させる。そしてパワーを増幅させる。
私は、天敵だったヤツの現在の姿を見たくなった。
で、彼女の携帯の中にあるヤツの写真を見せてもらった。
なるほど。こんな感じか。天敵の面影はアル。
でも若干、ヤサシげにもミエル。
まあ。今の話しを聴いたからだな。錯覚かもしれん。ははははは。
彼女は写真を私に見せながらこう言った。
「これは海岸で撮ったので風が強かった。もうちょっと髪はこんなかんじ」
「天敵(笑)。そうだったのね。」
「でも、ヤツは、偏屈で皮肉屋なのですごくワカル。」
堂々と彼女は続けた。穏やかな印象の彼女の雰囲気とは違う言葉だった。
「私以外、ヤツと結婚して上手くやれる女性はいなかったと思ってる。」
そんな彼女は、とってもまぶしかった。アルコールの影響を割り引いても。
天敵よ。ヨカッタな。イイヒトと結婚したな。
じゃ。そのうちいつかまた会おうぜ。
闘わないで。和やかに。スマイルで。
でも、ありがとう。おめでとう。
よかったな。
天野功一@35年ラブ(完)
人はどこからでもいつからでもヒーローになれる。
ヒーローになれるのは、若いヤツだけの特権ではない。
私は、人生を賭けてそれを証明する。
□■□■byプロフェッサーアマノ□■□■□■□■
100%を150%に変えるコンサルタント。
「感情」×「論理」⇒感情営業スーパープロデューサー。
著者の天野(あまの) 功一(こういち)さんに人生相談を申込む
著者の天野(あまの) 功一(こういち)さんにメッセージを送る
著者の方だけが読めます