5、専業主婦が、目指してないのに何故かタロット占い師になり、それを受け入れるまでの体験談(冷えとりとの出会い)

前話: 4、専業主婦が、目指してないのに何故かタロット占い師になり、それを受け入れるまでの体験談(結婚、ブログ、ハンドメイド、不妊)
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4、専業主婦が、目指してないのに何故かタロット占い師になり、それを受け入れるまでの体験談の続きです


冷えとり健康法との出会い

不妊ストレスでいじけていた主婦4年目の秋。

ブログで知り合って、お互いの家にも行き来するようになっていた友達も、同じように不妊で悩んでいることを知りました。二人でランチやお茶をしながら、涙したことも・・・。


その友達が「冷えとり健康法」というものに出会い、靴下を何枚も重ねて履き始めました!

「靴下たくさん履くの?何それ?怪しい・・・。」と、完全に胡散臭いと思った私。


ですが、その友達は、とても楽しそうに冷えとりをして、そして何だか元気に、気持ちが明るくなってく様子。その姿に影響されて本を読んでみました。

理屈じゃなく、目の前の人がキラキラしていると影響を受けるものですよね。


冷えとりの本には子供に関することもたくさん書かれていて、妊娠したり、安産だったり、高齢出産がうまくいったり、子供も健康に育ったりと、良いことづくめの内容でした。

その良いことづくめの内容がまた「胡散臭い」という猜疑心を突くのですが、

「有り得ない!と思っていた布ナプキンを使うことで、生理痛が軽くなった」

という体験もあったので、もし靴下を履くだけで、色々とうまくいったら儲けもん♪と、とりあえず試しにやってみることにしました。

2006年11月のことです。



身体を温めたら気付いた「心」の冷え

冷えとりの本には、靴下を履く以外にも、半身浴や食事、心のあり方などについての冷えを取る方法が書かれています。半身浴を何時間もして、読書しまくっていました。

もともと冷え症では無い私ですが、冷えとりを始めて、すぐに「わ、これ凄い!」と実感しました。

下半身が温まると、なんだか気持ちが穏やかに。

安心感があって、ちょっと機嫌がいい、みたいな状態になれました。

それまでは、いつもちょっと機嫌が悪い、みたいな状態だったのかもしれない・・・

冷えていると思っていなかった自分の体と心が、どちらもメチャメチャ冷えていたのだ、ということに初めて気付きました。


体の冷えだけでなく、心の冷えとして、

傲慢、冷酷、利己、強欲、という4つの我執について書かれているのですが、

まさにそれまでの私は、自分本位にものごとを考えて、我執が強かったのだ、ということが、体を温めてみると、何故だか、よーく分かるようになりました。それまでの私は、あらゆることに自分勝手な先入観や偏見を持って、イライラ、クヨクヨ、ハラハラして心が乱れて冷えていたのです。


特に不妊のことは、被害者意識の塊で、人と比べてクヨクヨの代表例でしたが、その他にも、それまで当たり前と思って生きてきた姿勢そのものが覆される感じでした。


それまでの自分が、人やものごとを批判するような態度をたくさん取っていたこと。

身近な人だけでなく、TVのニュース、CM、雑誌、店員さん、通りすがりの人・・・

あらゆる対象を勝手に批判して、勝手に怒っていたこと。


自分が批判的な分、人からも批判されたくない、という気持ちが強く、

何か言われれば気が進まないことも無理してやって、陰で文句を言っていたり、陰口を言いながらも、その場では調子を合わせていたり。


哀れに思われたくない、上から物を言われたくない、という風に卑屈になるのも傲慢の裏返し。

人から評価されないと不安で、実力以上にすごく頑張ったり。

バカだと思われたくなくて、知ったかぶりをしたり見栄を張ったり。


うまくいっていることは自分の実力と思い、うまくいかないことは人や環境のせいだと思い、感謝の気持ちが無かったこと。

人と比べて、勝負しなくてもいいようなことまで、いつも勝ちにこだわっていたこと。

とにかく色んなことに気付いて、目から鱗が落ちまくりでした。


こんな自分勝手な私と、今まで友達でいてくれた人たちって何て心が広いんだろう!?


と、本気で思い、感謝の気持ちでいっぱいになりました。


「冷えとり健康法」の本を読み、ただ靴下を履いたり、半身浴をしたり、食事に気をつけたりという

体のケアで出来ることを取り入れただけで、こんな精神的な気付きがもたらされるとは全くの予想外でした。

が、このことで、「心と体はつながっている」ということが、ハッキリと分かりました。




「体験する」ことの大切さを改めて実感

この冷えとりをしてみて得た「目から鱗体験」は、どんなに読んだり、説明されたりしたところで分からないもの。自分で靴下を履いたり、半身浴をして体験してみないことには絶対に伝わらないことです。しかも、どう感じるか?も人それぞれ。


以前は、馬鹿だと思われたくなくて、新聞などで必死に情報を追いかけて、何事も頭でっかちに考えたり、先入観で批判しがちだったけれど、結局自分は体験せずに、表面だけであーだこーだと偉そうに言っていたんだなぁ。ということがよく分かりました。


「それも心が冷えてたから、そうやって何かをたくさん着込んで、必死で守ろうとしてたんだよね・・・。でもこれからは、自分でこうやって自分の体をケアすれば、いつも温かい良い状態に持って行くことが出来るんだ。もう着込んで武装しなくていいんだー!」


と、冷えとりで下半身を温めることで、上半身(=頭)に着込んでいた余計なものを、バサッと脱ぎ捨てることが出来た感じでした。


世の中には知らないことがこんなにたくさんある。っていうか知らないことだらけだ!

という現実を素直に捉えることが出来るようになり、

知らなかったことを知り、出来なかったことが出来るようになる喜び。

人との比較ではなく、きのうの自分より進化している実感。

これからは、自分の状態は、自分で良くすることが出来るんだ、という自信。

それらが、ますます生活に潤いを与えてくれました。


そんな感じで感動して、2006年秋から本格的に冷えとりを始めた私は、2007年の1月2月頃には、「これは凄いよ~!皆もやった方がいいよ~!」と、一生懸命ブログに書いていました。


その私の熱さに影響を受けて、実際に冷えとりを始める友達もいましたが、私から見て

「この人こそ、冷えとりをやったら凄く効果がありそうなのに・・・。」

と、思うような人は、始めませんでした。


実際に試してみる。という、第一歩のところが、実は一番難関で、私から見て「冷えとりをやったら良さそうだな」と思う人は、総じてやらずにあれこれ「出来ない理由」を並べるのです。

それこそが「心の冷え」なのに・・・。

と、歯がゆく思いながらも、こちらが熱く言えば言うほど、良さは伝わらない。ということも実感した時期でした。


そして、結局「相手を自分の思い通りに変えたい」という「私の心の冷え」が、まだまだあった時期でした。



心と体が軽くなり広がった世界

冷えとりで勧められている玄米菜食を取り入れるために、当時ブログで密かに人気になっていた「ゆるベジ」の料理教室に通い始めました。

その先生の教え方や考え方も斬新で、目から鱗がたくさん落ちました。

最寄駅からバスという不便な立地、ごく普通の民家のキッチン、三人の子育てをしながら集客はブログで・・・

料理教室を運営するにあたり、決して好条件とは言えない環境の中、それで毎回満席になる盛況ぶり。

「ああ、本当に求められているものを提供したら、場所とか条件とかって関係無いんだな。」とまたひとつ世界が広がりました。その先生は、あっという間に書籍を何冊も発行して、のちに続く講師をたくさん養成する人気講師になって行きました。


そんな時、近所に出来た玄米菜食のカフェでアルバイトを募集しているのを見つけ、「どうせなら働きながら勉強しちゃおう!」と、週2,3日程度のカフェのバイトを始めました。

そこのお仕事自体は合わなくて、あっさり3か月で辞めましたが、そこではその後の私にとって大切な友人数名と出会う、というギフトがありました。それまでの主婦生活では出会えなかったタイプの人との出会いが広がったので、一時的にバイトするという流れに乗ったのは良かったと思います。


頭寒足熱の冷えとりファッションをしやすいように、天然素材を使って自分で服を縫うようになり、ますますハンドメイド熱も上がりました。

ベジ料理の持ち寄りランチ会をしたり、天然酵母のパン作りも挑戦し、ブログにアップし、友達とお互いに誉め合い、刺激を与え合い。


主婦になっての数年でじわじわと増えていた体重(約4キロほど)が、スッと落ち、それまで心と体に溜まっていた毒が抜けて楽になるのを感じました。

身も心も軽くなって動けるようになり、動けばまた世界が広がり楽になり・・・。

あらゆることが冷えとりを始める前より良くなっていると感じられて、「冷えとりに出会う前に妊娠していなくて良かった!」と、本音で思えました。




ガラクタ捨てれば便秘も治る?

冷えとりで、血と気のめぐりを良くして体本来の力を発揮し、要らないものは出せる体になる。

という視点を得てみると、今度は、体の中だけでなく、身の回りのことも、エネルギーが滞っていたり、溜めこんだりしている状態は良くない。ということが、分かるようになってきました。

タイムリーに「ガラクタ捨てれば自分が見える」という本に出会い刺激されて、結婚前からの荷物を改めて整理し、古着を何箱分も捨てたりして、家の中を大掃除しました。

この本で言う「ガラクタ」とは、まさにこんまりさんの言う「ときめかない物」のことです。


この本を読みながら、アメリカでホームステイさせていただいていたお宅の荷物のことも思い出しました。「あそこの家も、荷物を整理すればケンカが減るのかも~~??」


その本だか、他の本だったかは忘れたのですが、とにかくその頃読んだ本の中で、

「物を溜めこむというのは強欲であって、そういう人は例え便でも欲張って手離したくないので、便秘の人が多い。」

なんていうショッキングなことも書かれていました。

そして実際に、ガラクタの大掃除をしている間、便通がいつになく良かったので、「うわ~っ やっぱり本当だぁ!」なんて妙に感心したのを覚えています。


思い起こせば、まだSVだった頃、夜中におなかが痛くなり、それまで感じたことの無い変な痛みで、

わざわざ病院の救急センターへ夫(当時は彼)に車で乗せて行ってもらったことがあったんです。

で、レントゲン写真を見ながら、医者から一言、

「もの凄い 便 が溜まっていますよ。」 と、クールに言い放たれたことがあったのです(爆)

便秘かどうかも気づかないくらい体は放置状態だったあの頃、見えないお腹の中は放っておいて、目に見える評価のために、「あれもこれも、全部自分がやらなければ!」と、仕事を抱え込んで頑張っていた時期でした。


大掃除してみると、物凄く家の中の空気がスッキリしました。同じ家なのに、なんだかキラキラして見えます。それまで、ガラクタ(ときめかない物)の発している負のエネルギーに影響を受けていたのだということが、ようやく分かりました。

こうしてガラクタを捨てて、家の風通しが良くなったら、新たな展開がやってきました。

編み物のワークショップ講師の話です。

2007年の秋、34歳の頃でした。



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