4、専業主婦が、目指してないのに何故かタロット占い師になり、それを受け入れるまでの体験談(結婚、ブログ、ハンドメイド、不妊)

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3、専業主婦が、目指してないのに何故かタロット占い師になり、それを受け入れるまでの体験談の続きです



専業主婦生活スタート*期間限定フリータイムの始まり

SVとしての仕事は、丸3年ちょっとで退職することになり、2003年9月、結婚しました。

私30歳、夫41歳でした。


専業主婦になった私は、夫との時間を大切に、楽しく毎日を過ごすことに専念し始めました。

周りのあらゆる人たちが

「自由な時間を満喫できるのも、子供が出来るまでだから、今のうちに楽しんだ方がいいよ~」

と、半分脅しのようなセリフを、口々に言ってきました。

実際に3人の子育て中の姉は、ものすごく忙しそうでした。


式を挙げた時点で、夫はすでに40代。「一刻も早く子供を!」というのは、自分たちも周りの人たちもごく当たり前のように思っていました。


新婚旅行から帰ってきて、まだ一カ月も経たないうちに実家の母が電話をかけてきて「まだ兆候は無いの?」と言ってきました。

そして、どちらの実家からも、会うたび、電話で話すたびに「まだ?」と聞かれ、最初の3か月くらいで、すでにウンザリし始めました。


でも、自分たちも「子供が欲しい」というのは疑いも無く思っていたことなので、「早く授かったらいいな~♪」と夢見ながら、子供が出来るまでの期間限定と言われている「自由な主婦生活」を満喫し始めました。

働いている時には疎遠になっていたお友達も年代的に妊婦さんだったり、子育て中で家にいたりしたので、時間があって身軽な私が都合を合わせて積極的に会いに行きました。



未知の世界*ネットで日記を公開する?

そんな中、出産直後で育児休暇中だった友達に久々に会いに行きました。

その子は、楽天市場の社員さんでした。

今思うと信じられませんが、当時(2003年頃)の私は、まだネットショッピングもしたことが無かったんです!


そんな時代なので、まだ独身の頃に、友達が楽天市場という会社に転職したんだ、という話しを聞いた時にも「へぇ〜 なんか聞いたことはあるけど・・・。」って感じで、あまり興味がありませんでした。


その友達に久々に会ってみると、

「うちの会社でね、最近始めたサービスでね、ネットで日記が書けるんだよ。」

と、教えてくれたんです。


当時の私の第一印象は、

「はぁ?ネットで日記?意味わかんないんですけど。」

って感じです(笑)


「日記って、そもそも人に見せるもんじゃないでしょ。それをネット上で公開して、どうすんのさ!?」って感じ。


もう全否定です!


あ、もちろん、そのままその子に言ったわけじゃないですよ(汗)

いちおう、そういう心の声を隠して、「へぇ〜 そうなんだぁ・・・。」程度に答えたんじゃないかと思います、たぶん。(そうであって欲しい)


その友達は、「育児日記を書いてる」と言ってアドレスを教えてくれました。


後日こっそり覗いてみると、なるほど・・・

今日は何をした、とか、どこに行ったとか、何気ない子育ての様子が、レポートされてます。

赤の他人にとってはどうでもいい話(オイ!)だとしても、離れたところに住んでいるおじいちゃん、おばあちゃんにとっては、こういう風なレポートは、有難いことかも・・・。


そこの楽天広場には、他の見ず知らずの人達が書いている日記もたくさん!

適当に目を通していくと、みんな自由に好きなこと書いてます。


ふむふむ・・・

ちょっと面白かったこととか、

便利だとかお得だとか思う情報とか、

読んで面白かった本のこととか、

あるいは誰にも言えない愚痴みたいなこととか、

わざわざ特定の誰かに電話や手紙で報告するほどのことでも無いけれど


誰かしらに聞いてほしい


みたいなことを書いてるのかな?


電話だと相手の時間を奪ってしまうけど、ネットに公開しておけば、相手の都合がよい時に、のぞいてくれるかもしれないし。

絶対伝えたいほどのことでもないし。

まあ、見てくれたらラッキー

みたいなスタンスで書けば面白いのかも?!


と、楽天広場(ブログ)で日記を書き始めることに。


ブログに書くのは、最近あった面白いネタ、映画や本の感想、旅行記など。

せっかく書くならみんなに笑って欲しい!と思い、日常のちょっと笑えたことなどをせっせとアップし、日々ネタ探し、という感じでノリノリで書いていました。

そうすると、そういう笑いのツボが合う人や、同じようなものに興味を持っている人と繋がって行きました。自分が面白いと思ったことを書けば、それについてコメントしてくれて、そのコメントがまた面白い!


住んでいる地域はバラバラなのに、共通の話題で盛り上がり、会ったことも無いのに、私の日常を詳細に知っている人たち。

それまでの人生で出会ってきた学校や職場での人間関係とは、まったく違うルート。

ネットで相手の生活スタイルや趣味などを知って、相当仲良くなってから実際にオフ会をして出会うという新しい友達の形。


友達のブログを見れば、趣味の似ている友達が買って良かったものや、後悔したものの話、

どこのお店にどんなものが売っているという情報がリアルタイムで手に入るので、それを参考に買い物したり。


テレビや雑誌の情報より、ずっと早くてリアルでお得な情報が、ネットにはあふれていました。

主婦の口コミでネットショッピングしまくるという、まんまと楽天さんの戦略に乗せられた訳なんですが(笑)主婦になりたてだった私にとっては、この楽天広場との出会いが、私の主婦生活のスタイルを大きく決定づけたと言っても過言ではありません。


いつ子供が出来て自分の時間が無くなるか分からない!という気持ちが大きかったので、とにかく友達と会ったり、テニススクールに通ったり、ドラマ24にハマったり、「牡丹と薔薇」っていう昼ドラなんかも欠かさず見たり、本を読みまくったり、旅行したり、


興味のあることはとりあえずやって、ブログにせっせと書いてました。


結婚前に「金持ち父さん、貧乏父さん」というベストセラーを読んで影響を受けていたので、

専業主婦として家にいながら、投資で以前の年収くらい稼げたりしたら格好いいよな♪

という妄想から、株式投資とFXも始めました。独身時代の貯金はすべてそちらに使いました。


でも、日中パソコンとにらめっこして、黙ってクリックしていることに虚しさを感じ、そして、やはり素人が簡単にもうかる訳ではないことも分かり、リーマンショックと共に熱は冷めました。

(後は夫が引き継いでいて、その名残で塩漬けになっていた中国株が最近爆上げしているので、ムダでは無かったということにしましょう)



結婚2年目*不妊専門クリニックへ

そんなこんなで新婚1年が過ぎ、2年目に入るとすぐ、実家の母から「不妊治療」を始めるように勧められました。


もし何か病気があるなら早く治療しなきゃいけないし、もう子供が出来ない体だと分かったら、家に居ても仕方が無いのだから仕事を探さないといけないでしょ?と。

いつまでも遊んでいるのはダメでしょう?と・・・。


それはいかにも正論で、私には反発する理由も無かったので、「ああ、それもそうだね・・・。」と、

本当はすごく不満に思いながらも、不妊専門クリニックを調べて、銀座まで通うことになりました。


最初は、一通りの機能に問題が無いか?ということを調べる一般不妊検査から。

全部を一度に調べられる訳ではなく、生理周期によって出来る検査項目が色々と違うので、3か月ほど真面目に通って、ようやく全部のチェックが終わるとのこと。


毎回、ビルのエレベーターを降りて待合室に入ると、いつも数人の女性が座っています。そのクリニックは、不妊専門ということで、待合室に居る女性達は、みんな不妊に悩んでいる人たち。

お互いに目が合わないように、相手の存在に気付かない振りをするような、とても冷えた空気が漂っていました。


帰りには、「気晴らしに銀座の街をぶらぶらしてみよう♪」なんて、自分を励ますために銀ブラしてみるものの、目立つ場所に並んでいる商品は、どれも高品質で高額なものばかり。

専業主婦となり、稼ぎが無い自分が買うべき物では無いよね・・・。

と、何を見ても買う気にはなれず、ますますショボくれて帰る羽目に。


そうやって、何度も銀座に通い、一通りの検査をしてみた結果、私も夫も特に問題は見つかりませんでした。

そのため、お医者さんが、排卵のタイミングを見てくれて、指導されたタイミングで夫婦生活をするという「タイミング療法」というのを、何となくトライしているうちに、夫の異動が決まり、練馬区から埼玉に引越すことになりました。


その引越しのバタバタでクリニックには通わなくなりました。

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