13、専業主婦が、目指してないのに何故かタロット占い師になり、それを受け入れるまでの体験談(最終話)
セラピーで気付く自分の本音と自分だけの壁
2012年5月、ハワイアンアロハタロットのセラピープロコースに通い始めると、それまで、「何だか良く分からない・・・」と思っていたカードとの距離が一気に縮まり、色々と理解できるようになって、とても面白かったです。
練習として、自分のセラピーを何度もやるので、今まで無意識に目をそらしていた本音が 出てくる、出てくる!
ああ、そうだ! 私、本当はそう思ってた!!
というような気付きが何回も。時には泣きながら、自分と向き合うことになりました。
それまで、人に怪しまれるからスピリチュアルなことはブログに書かない、とか、
人に変な目で見られたら困るから人には言えない、とか、
タロットの勉強をしていると言ったら親が驚く、心配する、きっと反対される!などと、やたらとコソコソしていたのも、
結局は、自分自身がまだスピリチュアルなことを「怪しい」と思っていただけなんだ。
それなのに、その本音を、「だって周りの人が・・・」って周りの人のせいにしてたんだ!
なんていうことも、アロハタロットの前では丸裸でした。
お金を稼いで、目に見える形で社会に評価されることより、夫と笑って楽しく過ごす時間を最優先にしよう!と決意して専業主婦になったけれど、
結局いつまでも「自分でお金を稼いでいる方が偉い、よりたくさん稼いでいる方が偉い」という価値観と闘い続けて、稼いでいない自分を責めたり許したり、もがいていた自分にも気付きました。
他にも、たくさんたくさんありました。
そして、タロットって凄い!この面白さをみんなと分かち合いたい!
タロットの活動を本格的にやっていきたい!という本音と、
変な目で見られたくない!というそれまでの古い自分の意識との葛藤が続きました。
他人からしたら、何をそんなことで葛藤とか言ってるんだか?
やりたいならやればいいじゃん!
と思えるようなことかもしれませんが、私にとっては、そこは大きな壁でした。
他にも、他人から見たら壁でも何でもないことを、私だけが壁だと思っているのかもしれない、というようなことが、たくさん見つかりました。
そして、一緒にセラピープロコースを受けたメンバーそれぞれが、まったく違う人生を歩んできていて、その中で築いてきたそれぞれの大きな壁と向き合っていました。
他の人から見たら、壁に見えないものも、その本人にとっては物凄く大きな壁になっていることがある。そして、それを乗り越えるために応援することは出来ても、代わりに乗り越えてあげることは出来ない。
それを身を持って実感したセラピープロコースでした。
いきなりの占い師デビュー
葛藤を抱えたまま7月には占いプロコース1に進み、占いプロコース1を修了するとすぐに、
先生から「今年の癒しフェアでは、受付だけじゃなくて、占い師としてもやってみない?」とお誘いが!
東京ビッグサイトで開催される「癒しフェア」という大きなイベントで、お客様を実際に占わせていただくことを想像すると、「面白そう!」とワクワクする気持ちもありました。
でも、そのワクワクが、打ち消されてしまうくらい不安が大きくて動揺していました。
「大丈夫かな?どうなっちゃうんだろう? でも先生が大丈夫って言ってるから、大丈夫だよ・・・。」
と、自分に一生懸命「大丈夫」と言い聞かせて、不安を振り払おう!と闘っているような感じでした。
そして、イベント前の準備として、1人でアロハタロットをやってみたら、ものすごーく怖がっている自分の潜在意識が出てきました。
もう 「癒しフェアに出たら、天罰が下る!ヤバい!」 と思ってるくらいに、絶体絶命!という心境が出ていました。
そして、そのまま癒しフェアに出たら、再起不能なくらい疲れ果ててしまうだろう。という未来が!
その大げさに出てきたカードを見ながら笑ってしまいました。
天罰って!? 何も、そこまでビビんなくても!(笑)
はいはい、そこまでビビってるのね、うんうん、そうだよねぇ、そりゃそうだよねぇ。
こんなビビった状態で臨めば、そりゃ疲れ果てるでしょうねぇ(笑)
と、怖がっている自分の気持ちを、笑いながら認めてあげることが出来て、楽になりました。
不安と闘って払拭するのでは無く、不安を認めて明るく溶かしてあげる感覚を体験できた気がしました。(この明るく溶かす感じは、アロハタロットの得意分野だと思います!)
そんなビビりまくっている自分の本音を確認した上で、
じゃあ、(こんなに笑えるくらいビビってる私だけれど)実際に癒しフェア当日は、どんな風に臨めば最高の体験になるのか?自分にとっても、お客様にとっても最高のイベントにするにはどうしらいいのか?ということを占って、出たアドバイスを胸に当日を迎えました。
そんな占い師デビューは、初めましての人の占いを何十人もさせていただき、とても楽しかったです。受付と販売のお手伝いで参加した時より、何倍も楽しくてあっという間でした。
初めましての方を占わせていただくことで、アロハタロットの凄さを改めて目の当たりにすることができて、アロハタロットとの絆が更に深まる素晴らしい体験となりました。
全コースを修了したら良い占い師になれるのか?
その後、占いプロコース2の受講も終わり、ハワイアンアロハタロットの全行程を修了しました。占いプロコース2では、アロハタロットを使った前世占いのやり方も教わりました。
そこまで修了すると自動的に、1DAY体験講座とアドバンスコースの講師ができるアドバンスティーチャーになれます。
5月にセラピープロコースに通い始めてから、ティーチャーになるまで、わずか4カ月!
(アロハタロットとの出会いからは、1年7カ月。)
プロコースに進みながらも、「私はタロットの使い方を自分のために知りたいだけで、プロにはならないし、講師にもならない。」と、かたくなに拒んでる自分がいました。
拒みつつも、ただ、もっと知りたい!という好奇心で最後まで来てしまいました。
そして、コースの最後の最後に、自分を根深くジャッジし続けてきた自分に気づきました。
良い占い師になれるか?
いや、なれっこない。だって、自分は昔から占いが好きだった訳じゃないし、占い師っていうのは、特別な修行をしたり霊感が強かったりしないといけないはず。
もっと長年勉強して熱心に活動している人がいるのに、自分なんかがいきなり出来る訳が無い。
ちゃんと当てられなかったらマズいし・・・
ただの無責任で自信過剰な人だと思われるのは嫌だ。
良い講師になれるか?
いや、なれっこない。だって、自分はタロットと出会ってまだ2年も経ってないのに、人に教えるなんてとんでもない!ありえない!
もっと詳しい人に、バカにされちゃうよ!
誰もこんな私の講座になんて来るはずない!
そんな風に、自分を根深くジャッジし続けていたのです。
はい、怖かったんです。
アロハタロットのことが、すっかり好きになっていて、人生の旅をサポートをしてくれる素晴らしいツールだと思うからこそ、
それがうまく伝えられなかったらどうしよう?
うまく伝えられなくて、ただの非常識で怪しくて無責任な人だと思われてしまったらどうしよう?
って、不安だったんです。
「うまく出来る」 「うまく出来ない」 「良い占い師」「悪い占い師」っていう基準を、
自分で一生懸命決めつけようとしていたのです。
こんな風に先のことを、自分の善悪の枠にはめてコントロールしたい、という気持ち。
それこそ、古い自分の思い癖で、冷えとりやホ・オポノポノを始め、色んな手段で脱ぎ捨ててきたものだったのですが、脱いでも脱いでも、しつこく重ね着していたものでした。
コースを通じて学んだのは、
タロットは、当てようと思って当てるものではないということ。
ただ、そのまま「陰陽のバランスが出る」のだから、その出たカードと真摯に向き合って、フラットにリーディングをするもの。ということでした。
この占いを 「当たった」 と思うことも 「当たらなかった」 と思うことも、その人にとって必然の体験で、その時のその人にとって、ベストなメッセージを、アロハタロット(天、宇宙、創造主)は、私の考えの到底及ばないスケールで表現してくれるのです。
そんなコントロールできっこないスケールのことを、一所懸命「良い悪い」の枠にはめようと頑張っていたんだ!
良いと思われたい。悪いと思われたくない。という自分のちっぽけなプライドのために・・・。
本当に最後の最後に気づきました。
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