12、専業主婦が、目指してないのに何故かタロット占い師になり、それを受け入れるまでの体験談(人生の夏休み)

前話: 11、専業主婦が、目指してないのに何故かタロット占い師になり、それを受け入れるまでの体験談(タロットとの出会い、前世療法ふたたび)
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夫の退職

2011年3月11日、地震発生時は、東大宮のスマイルシェアさんで、ニットカフェ(カギ針編みワークショップ)を開催中でした。yukataroさんがマクロビランチを提供してくれていました。


電車が止まったので、その日はスマイルシェアさんに泊まらせてもらい、ちょうど前世療法CDで、yukataroさんが妹だった前世を見ていたので、その話しをしたりして、今世の使命って何なんだろう? こんな大地震の日に癒しのお店に居合わせるのも何か意味があるのかな?と、話してました。


勤務地が浦安だった夫は、その後の仕事にも影響があり、ますます忙しくなり、混乱し、ストレスが溜まっていく様子でした。

仕事の内容と言うよりも、数年前に変わった経営陣のやり方と社内の雰囲気に、どうしても遣り甲斐が見い出せない中で、震災の混乱が追い打ちをかけているようでした。


私自身、夫や周りの人から聞く話で「そんな自分本位な経営者や上層部の会社、嫌だな。」と思っていました。働いている人たちは同じメンバーでも、上に立つ人の「思い」次第で、こんなにも、みんなのエネルギーが無駄になってしまうんだ・・・と、とても残念に感じました。

もちろん、これは100%夫の味方である私の立場から見た状態なので、あの会社のやり方が合っていて、遣り甲斐を感じて働ける人も居るのかもしれません。ですが、私の目から見ると、とても残念でした。


こんな風に、全然面白くない仕事をして、今にも病気になりそうなストレス状態で働いても、幸せじゃないよ。もう辞めてもいいんじゃないかな?

きっと、この会社で学ぶべきことは、もう終わったんだよ。と、話し合いました。


ただ夫は、20年近く働いてきた会社に、もちろん愛着もあり、またストレス状態なので、冷静に判断する心のゆとりも無い、という感じで、すぐに決断はできずにいました。


もう本当に病気になったりしないと、辞める決断はできないのかもしれないな・・・と思いました。


そんな時、会社から夫へ、また不本意な異動の話が来て、同時に本当に体調を崩しました。

そして、本人としても「もう退職しよう。」という決断をするに至りました。


50歳を目前にしての退職なので、会社の人や周りの人達は、「何も今すぐ辞めなくても!次を決めてから辞めないと大変ですよ!とりあえず異動して、ゆっくり探したら?」と、ずいぶんと心配してくれました。


ですが、

大学を卒業してから、ずーーーーっと働き続けて来たんだから、1、2年くらいのんびり休んだっていいじゃない?

幸い子供がいない夫婦ふたり、どうにでもなるさ!

まずはゆっくりして、心身共に元気になってから、良い仕事を引き寄せよう!


ということに決めて、夫婦ふたりで無職、という状態になり、人生の夏休みのような時間を過ごす生活を始めました。


それまでの数年間で、スピリチュアルなことを本で読んだり、友達から奇跡的な体験談を聴いたり、自分でも体験したりしてきて、

夫が体調を崩して退職したことは、今後の人生のためには、大切なきっかけなんだ!

ここで今までの生活を手放してリセットすることで、二人の人生がより幸せに豊かになるんだ!

と、確信はしていました。


が、そうは言っても、やはりまだ心の中に大きな不安があったのも事実でした。


そんな時、私がそのことについて何も相談した訳でもないのに、「秋間さんは金運の神様に守られているから大丈夫ですよ。これからもっともっと豊かになりますよ。」と、突然ある人(とても信頼している人)が言ってくれました。


言われたその時には、「わ~っ!何でか分からないけど守られてるなら嬉しいな♪ ありがとうございます♪」と、単純に喜んで帰って来たのですが、後で思いました。こういう場合、実際に金運の神様が守ってくれているかどうか?とか、何を根拠にそう言っているのか?ということじゃなくて、


ちょっと不安になっていたこの時期に、そういう言葉を投げかけてくれる人が現れる


っていう現象そのものが、神様からのメッセージなんだな、と。

「この調子で大丈夫だよ、余計な心配はしないで進みなさい。」ということなのだろう、と。


神さまや宇宙からのメッセージって、こんな風に「現象」として伝えられるものなのかもしれない。



1日3時間しか働かない国

その頃、「1日3時間しか働かない国」という本にも出会いました。

それまでの自分が、漠然と思っていた「みんな、辛い状況で働き過ぎじゃないのかな?こんなに朝から晩まで働かなくても、豊かに満たされた気持ちで暮らせるような世の中になったらいいのに・・・」

という思いを、うまく形にしてくれたようなお話に、うわ~ 凄いなぁ、こうなったらいいなぁ~

と嬉しくなりました。

以下、一部抜粋します。


『このキルギシアという国では、どんな職場であっても、公共であれ民間であれ、一日に3時間以上働く人はいない。

必要があれば残業することもあるとはいえ、それでちゃんとした給料が出る。

残りの21時間は、眠ったり食事を楽しんだり、創作活動をしたり、愛し合ったり、

人生を楽しんだり、自分だけの時間を過ごしたり、子どもや仲間たちと交流したりして過ごすんだ。

このようにして、生産力は3倍になった。

充実している人っていうのは、嫌々やっている人がやっと1週間かけてできる以上のことを、

たった1日でできてしまうからだろうね。

そう考えると「休暇」っていう概念がここには馴染まないし、意味のないものだって気がする。

どんなときも人生を謳歌できるように、すべてが機能しているようなこの国ではね。』



というような、架空の国キルギシアのことを紹介している本です。

こんな箇所もあります。



『人間の体というのは自然が産んだ芸術品でもある。キルギシアの子供たちは、そういう意識を持って成長していくんです。彼らは人体について知るたびに、その完璧さに心底驚く。

人体が傑作なんだと気付いた時、人はちょうど芸術作品に接するときみたいな敬意と注意を払って、

自分自身と向かい合うようになります。

結果として、まわりの誰に対しても、傑作として接することができるというわけです。』

(抜粋終わり)



キルギシアでは、子供たちは学校での強制的な勉強はしませんが、遊びながら、知りたいと思った時に何でも学べるようになっています。今、私の周りで何人かの人が、「サドベリー」という教育方法に関わっていますが、キルギシアの子供たちは、サドベリースクールに通っているような感じなのかな?と思います。


とにかく、そんな感じで、

1日3時間しか働かないのが当たり前になって、

残りの21時間は、自分自身の人生に使う、という世の中になったら素敵だな~

と、本気で夢見るようになりました。



ハワイアンアロハタロットとの微妙な距離

この、夫の人生の夏休み期間に、私はハワイアンアロハタロットのアドバンスコースを受講しました。

1DAY体験講座の次のステップで、カード1枚1枚のイラストの意味やハワイの神話などについて学ぶ講座です。体験講座だけでは、大して使えるようにならなかったので、何かしらもっと知りたかったのです。ですが、アドバンスコースを受講しても、その時の私にはあまり進歩は感じられませんでした。


そして、先生方から「来月『癒しフェア』というイベントに出展するのだけど、手伝ってもらえないかな?」と声をかけられました。ハンドメイドのイベント経験で、出展自体が好きで慣れていた私は、「わ~っ 面白そう~♪」と二つ返事。当日は、先生がやる占いの受付とタロットの販売をしました。


でも、もともとのタロットとの出会いが、興味も無かった状態(むしろマイナス)からのスタートだったので、「ハワイアンアロハタロットが好き」というよりも、佐藤人志さん、久笑さんがやってるから、なんか面白そう♪ 時間もあるし、イベントも好きだし、お手伝いしまーす♪

という感じでした。


アドバンスコースを受けた後でも、自分ひとりでカードをやってみると、まだピンと来なくて、「いまいち分からん!」っという風に終わってしまうことが多いのに、

友達と一緒にやると、友達が「わ~ これ当たってる~。すごーい!」 と言ったり、

「なんか、シャッフルしてる姿が占い師っぽいよ。」 と言われたりして不思議でした。


当たるも何も、ただ、ガイドブックを見ながら

「対策のところに出てるカードは、《行動》とか《あきらめない》っていう意味があるらしいよ。」

と、キーワードを読み上げてるだけなのです。それを友達が、

「ああ、そうか! 意志を強く持って行動していくことが今は大事なんだね!」

と、勝手に納得して、「これ当たってる!」と言う感じ(笑)


何人もの友達が、そうやって 「当たってる!」 と言ったことで、「ああ、このカード当たるんだ・・・。なんでだろう?」と、

そのカラクリを知りたい、もっと学んでみたい、という気持ちが密かに芽生えてきました。



人生の夏休み、引越してDIY三昧

2011年7月に夫が退職し、2012年にかけては、朝起きると「今日は何して遊ぶ?」と、退職した夫と共に、ぶらぶら気ままに過ごしていました。ハワイにも行きました。

その時の私は、夫とのんびり遊ぶことが一番の仕事のような感じでした。


そんな人生の夏休み時間を過ごしながら、ニットカフェやネットショップなどの活動は細々と続け、面白そうなイベントやワークショップがあれば、たまに参加したりしていました。


ワンネスディクシャというエネルギーワークにも出会い、セミナーに参加して、号泣しまくる体験もありました。

自分の中で、子供の頃から何か溜まって、詰まっていたようなものが、ディクシャの強力なエネルギーで、涙として一気に流れ出たような感じでした。

頭の中のおしゃべりに邪魔されて、いつも無駄にごちゃごちゃしていたのが、それでスッキリして、

現実をそのまま素直に捉える、ということが、もっと楽に出来るようになった感じでした。


このセミナーに参加申し込みしてから当日までの間に、珍しく何度も発熱して寝込んだのですが、

セミナーに行ってみると、同じように具合が悪くなったという人が何人もいました!

ディクシャのエネルギーで、申し込んだ時点から既に浄化が始まっていたのかもしれないと思いました。



夫が会社を辞めたので、千葉県に住んでいる理由も無くなり、家の賃貸契約期限が来るのに合わせて、引越すことにしました。


またいずれ(早ければ2年で)引越すことになるので、新しい物は買わず、不要な物は思い切って処分、リメイクできる物はリメイクし、必要最低限の物を夫のDIYで、徹底的に作ってもらいました。

かなり狭い家に引越すことになったので、以前の家で使っていたベッドは解体して、机、TV台、パソコン台にリメイク。

ベランダの植物用の棚や、洗面所に欲しいちょっとした棚なども、以前の家で使っていたものをリメイク。クローゼットも本棚も靴箱も、新居のサイズに合わせて杉板で手作り。

私もカーテンを縫ったり、ペンキを塗ったり。


けっこう大変でしたが、大がかりなままごと遊びのようで、とても楽しかったです。

もともとDIYが好きな夫は、毎日毎日作り続けることで、かなり癒された様子でした。

会社のストレスからも解放されて、どんどん元気になっていきました。



少しずつ薄着になっていった私

そうやって、家の中の物たちが一通り収まり、ある程度落ち着くと、引越して放置していたアロハタロットを、もっと学んでみたいな、という気持ちが急に高まりました。


本当は前から密かに思い始めていた「アロハタロットって何で当たるんだろう?もっと知りたい、学びたい」という気持ちを、自分の中で、ようやく認められるようになってきた感じでした。


以前は、本当の自分の上に、何枚もたくさん余計な思考を着込んでいて、それが邪魔をして、自分の本音に気付けなかったり、気付いても無視していた私が、

専業主婦生活を始めてから、自分なりに学び、悩み、出会い、葛藤する時間を与えられ、玉ねぎの皮をむくように1枚1枚余計なものを脱ぎ続けてきていました。

脱いだのに、また着ちゃったり、ということも繰り返しながら、少しずつ薄着に、本来の自分になってきていました。


それが、震災、夫の退職、夫との夏休み時間、ディクシャ、引越し、という1年間で、また一気に余計なものが脱げて、ただ「怪しい」とブロックしていたものも無くなったのかもしれません。


アロハタロットをもっと学びたい、という気持ちを素直に認められるようになり、2012年5月に、セラピープロコースに進みました。




13、に続きます。少しでも「読んでよかった」「続きが聞きたい」と感じられたらボタンをクリックしてただけると嬉しいです♪ ありがとうございます♪


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13、専業主婦が、目指してないのに何故かタロット占い師になり、それを受け入れるまでの体験談(最終話)

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