壮絶ないじめを経験した超人見知りの少年が…局アナになった①

 振り返れば、私の人生の大半が「いじめられる」側。特に小学生時代は、今考えると、かなり壮絶な時もあった。だが、思い出すことは少ない。おそらく、蓋をしたいほど辛い経験だったので、無意識のうちに、記憶をたどる道のりを他の思い出に比べてひどく長いものにしてしまったのだろう。もともと人見知りだった私は、そんな体験があったせいか、学校の中でなるべく目立たないように過ごすようになっていく。しかし、あることをきっかけに「アナウンサー」を志し、ついに実現させる。1996年、開局を控えた岩手朝日テレビの一期生アナウンサーとして第一歩を踏み出した。
 1972年、山口県岩国市に生まれた私。小学2年生までは「いじめられた」記憶がない。むしろ、作文を褒められ、積極的に発表もする子どもだった。時には羽目を外して、先生を困らせたこともあったように思う。教室の後ろで駄々をこねた風景が時々、よみがえる。なぜ、そんなことをしたのかまったく思い出せない。しかし、小学3年生のころから、私を取り巻く環境が一変する。
 教室がひとりの児童=リーダーによって、コントロールされ始めたのだ。40人以上のクラスは「強い者」「それに群がる者」、そして、「弱い者」に分かれていく。中でも最も弱い1人がリーダーのいじめのターゲットになってしまった。洋服を脱がせる、鉄の棒を持たせコンセントに突っ込ませる、無視する…どちらかというと「弱い者」に分類された当時の私にそれを止める勇気などない。このころ、私はあることに気づく。「女々しく、太っている」。次第に、強い者のグループの目につくようになったようで、いじめを受けるようになった。
 今でも思い出すのは…


 

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