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15/7/22

自分探しをしていたニートが試しに3日間山籠もりをしてみた。~第一話 なぜ、山籠もりをしようと思ったのか?~

Image by Olia Gozha

プロローグ


【山籠もり】


それは、自分探しをしている人にとっては、一度は「やってみたい」と思う行動の一つ。

だが、なかなかやるきっかけがなく、「まぁやらなくてもいっか」となるのが現実。


それは、自分探しをしていたニート岩間も一緒だった。

友人のある一言を聞くあの日までは・・・。


これは、「自分とは何者か?」を追い求めた普通の青年の物語である。


きっかけは不意に


8月のある晴れた日。


ニート岩間は、仕事もせず、友人Aと渋谷のカフェでお茶をしていた。


岩間「最近、やりたいことが見つからなくて、迷っているんだよね。」

友人A「そうなんだ。だったら、一度自分を見つめ直した方がいいんじゃない?」

岩間「やっぱりそうだよね。何か見つめ直すいい方法ってないかな?」

友人A「・・・山籠もりでもしてみたら?(笑)」

岩間「!!(山籠もり、いいね!)」

人からの影響を受けやすい岩間は、友人が冗談で言った一言によって、火がついてしまった。


「よし!山籠もりしよう!」

岩間は、簡単に決断した。


準備は慎重に


とはいえ、山籠もりと言っても意味が分からない。


イメージは、「長野や岐阜の山奥に行って、誰もいないところで野宿をする」

これしかない。


(果たして、これで自分を見つめ直すことができるのか?)

ふと疑問があったが、それは無視した。


山籠もりの情報を集めていくうちに偶然、山籠もり経験者の友人Bに話を聞くことができた。


岩間「山籠もりしようと思うんだけど、どこがいいかな?」

「オレは、高尾山で一日山籠もりしましたよ。」

岩間「高尾山でも山籠もりできるの?!」


(その手があったか!)

と高尾山も山籠もり先の候補に入れた。


だが、ここで岩間は致命的なミスを犯す。

「山籠もりしてどうだった?」という肝心の質問は忘れていた。


そんなことも気にせず、岩間は家に帰り、山籠もりのルールを作る。


①一人で山籠もりをする。

 → そもそも行ってくれる人がいない


②涼しくなった9月に決行。

 → 熱中症で倒れたら、元も子もない。


③山籠もりは3日間。

 → 根拠はないが、3日間が妥当だろう。


④野宿する。

 → テントは、旅の醍醐味。


⑤熊さんが出なそうな場所にする。

 → 最悪、熊さんに出会ったら、戦わず死んだふりをする。


⑥死なない。

 → これだけは死守


ルールも決まり、山籠もりセットは友人から借り、場所は高尾山に決定した。

ワクワクした気持ちを胸に出発の日を待っていた。

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