福岡から歩いて日本を一周する間に出会った人や出来事のお話 其の七
1:真夏の魔物
帰ったらシャワー浴びて、クーラーと扇風機つけてアイス食べながら携帯いじって、お菓子を食べて、晩飯は出来立てのご飯食べて、柔らかい布団で寝る。
そんな当たり前のことが何一つ出来ない。
千葉県を抜け、茨城県に来るまで夜はかなり涼しかったのに、三日間ほど熱帯夜が続いていた。
そのまま寝ると汗だくで、蚊が大量にくるのでテントを張ると暑くて全く眠れない。。。
それでも蚊に襲われるよりましなのでテントで寝ることにした。
だーーーーーちくしょぉぉぉぉぉぉwwww
暑いわあああああああああああああああああああああああwwwwww
旅っぽいなくっそおおおおおおおおwwwww
この時期はだだでさえ疲弊しきっているのに睡眠時間が極端に少なくなっていた。
2:旅を初めて③
ちょっと旅に出て思ったこと。
よく世の中は不平等だって言うじゃないですか。
確かにそうだと思うんです。
生まれる時代。
家柄。
容姿。
才能。
生きる時間。
何一つ平等じゃない。
でもですね、それも単なる考え方の一つなんです。
見方によっては、スタートラインはみんな違う場所だと思うんです。
地球って丸いですよね?
それってどっからスタートしようが近いも遠いもないですよね?
しかもそれぞれ目指す場所が違うわけだから、他人と比べる意味が全くない。
こうやって歩いて旅をさせてもらってるけど、自転車や電車や車で旅する人もいる。
目指す方角も違う。
だから人生のスタートダッシュだろうが、後半の伸びだろうがそんなこと気にする必要なんてない。
ようはどんなに遅くても自分の道をどう切り開いていくか。
それが重要なんじゃないかな。
そんなことを考えてた。
3:納豆!納豆!納豆!納豆!
念願の水戸納豆にありついた!
それはまた美味しい定食と一緒に食べたのだけど、それまでの経緯が長かった。
地元の人なら納豆食える場所知ってるだろ!!
と、言うわけで色々と聞いて回ってたところ。
「あの、すみません。この辺で水戸納豆食べられる定食屋さんってありますか?」
「え?いやーないんじゃない?」
「んーお前知ってる?」
「しらない。」
「ちょっと携帯で調べたけどないですねぇ」
「なんか後楽園のほうにあったような、なかったような……」
「そんなに納豆食べたいの?」
「わかんないから、お土産屋のやつをご飯にかけたら?」
「もしかして、九州って納豆ないの?」
なんかもう後半は皆さん言ってることメチャクチャだったwww
水戸だからって普段からそんなに納豆食べてるわけじゃないそうだ。
博多で明太子の定食屋を探すようなもんか。。。
4:なにもかもが突然すぎる弾丸ツアー
茨城県笠間市にて夕方ころコンビニで休んでると声をかけられた。
「あの、もしよかったら僕と山に登りませんか?」
「は?」
コノセイネンハナニヲイッテイイルノカナ?
「あ、このバッグですね別に山に登ってるわけではなくてですね、日本一周の歩き旅をしているんですよー!」
「ああ!そうだったんですか!すみません早とちりしちゃって!」
よかった、わかってくれたようだ。
「でも、それでもいいんで一緒に山登りません?」
こいつ、、、変な奴だwwwwwwwwww
もう変な人には慣れてきたし、そんなに怪しい感じでもなかったので承諾し山に登ることにした(笑)
もう富士山も登ったし山には当分登らないと思っていたのにwww
「ところでどこの山に?」
「長野県の八ヶ岳ってところです」
長野県wwwwwww
あなたここ茨城県ですよwwwwwww
どうやら晩御飯を食べて、夜から出発し朝方から登るという計画らしい。
「ノリ」と名乗る彼は僕と同い年で、登山好きのよくわからない変態ということが分かった。
「別にいいんだけど、俺今日もかなり歩いたから車の中で寝ていい?」
「大丈夫です!全然気にしないでください!」
そんな変な奴ノリ君との奇妙な登山が始まったのであった。。。
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