福岡から歩いて日本を一周する間に出会った人や出来事のお話 其の六

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1:首都!!!!


富士山を降りたあとは神奈川県に入り、そして東京都へとやってきた。


「東京やーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!」


達成感が半端なかった。


神奈川と東京の県境を越えた瞬間、旅を始めた時の事を思い出した。


「広島あたりで帰ってくるんじゃない?」


その一言がずっと頭にあった。


しかし僕はやってやったんだ!!


みんながお前には無謀だと言っていたことをやってやったんだ!

勿論ここで旅が終わる訳ではないけども見返してやった感は拭いきれなかった。


facebookで東京に着いた事を報告するとたくさんのコメントが来た。


「すげーーー!!見直した!!!!」


「おめでとーーーーーー!!!」


「途中で辞めると思ってた。謝ります!」


素直に嬉しかった。

少し涙も出てきた。


そして東京では何が待っているのか、ワクワクが止まらなかった。




2:この旅で一番自慢したい事


神奈川県に入ったころ、Facebookで一件のメッセージが届いていた。


「 夜分に失礼します。
私、同姓同名の友達と間違えて申請を出してしまったものです。
何かのご縁が有ったのかもしれませんね。白石さんが今歩いている先、東京の恵比寿という場所で鮨屋をしております。
もし、お近くを通られる様でしたらお寄り下さい。
旅の安全を祈っています。
失礼しました。」


僕がfacebookを始めた頃、使い方もよく分からずその時たまたま友達申請がきていたのがこの方だった。

もちろん面識も全くなし。

もしかしたら向こうは知ってて自分が知らないだけかもっと思ってその時はよくわからず承認していた。


しかし僕の旅を毎日見ていてくれていたらしく、これも何かの御縁だと思い、立ち寄らせてもらった。


東京に着いて二日目早速お店へと足を運んでみた。

お店に入るなり


「ホントにスゴい荷物だね~。お疲れ様。どうぞ白石さん座ってください。」


あぁまるで仏様のようではないか……(笑)


しかしこのお店カウンターが数席しかない上に、メニューすらない。。。

一応持ち合わせ持ってきてよかった。。。


お店には常連さんがいたにも関わらず僕への気遣い、そして他のお客さんへ僕を紹介してくれたりと、

その心遣いに感動しっぱなし。

結局一緒に来ていた常連さん達とも仲良くなり素敵な一夜を過ごさせて頂いた。


回らない寿司を食べたのは生まれて初めてだったのもそうだけど、東京に来てこんなに温かい方達と出会えるなんてと、感慨深いものがあった。


「あと食べたいネタはない?」


大丈夫ですと答えオズオズとしながら訊いてみる。


「あの、、おいくらになりますか?」


「いや、今日は僕が誘ったから代金はいいですよ、旅頑張ってね!」





貴方が神なのか?


そのあと何度もお礼を言って


「次はお客さんとして来ます!」


その言葉にニコリとした大将さんを背にお店を後にした。

こんなことってあるんだなあ。。。

その後、その日の宿に着いてからも口に広がる鮨の味の余韻に浸っていた。




3:かみなりもん


浅草の雷門にきた。

ここで、狐のお面を買った。

特に理由はなかったんだけど、なんとなく旅のお供にキャラクターがいてもいいんじゃないかって事で。

お店の人からは


「狐は神の使いとも云われていて縁起のいいものなんですよ」


そう言われたので、バッグに付けて歩く事にした。

この旅で初めて願掛けをしてみた。




4:こんな事ってある?


東京から埼玉を抜け千葉県へとやってきた。

流山市という町を歩いていると


道に迷ってしまった。


実はそのときは迷ってることすらわかってなかったのだがw


その時突然声を掛けられたのだ。


「君!ちょっと君!!!」



「あの!僕のこと覚えてない!?以前会った!」


????


「ほら!富士山の五合目で!!!」


「え?ああああああああああああ!!!!!!!」


富士登山の時、僕の荷物を珍しがって話しかけてくる人は多かったのだが、この方も話しかけてきた一人だった。

その時は、特に印象に残った事が無かったので言われるまでピンとこなかった。


まさかこんなところで再会するなんてwwww


この方はここ流山市でラーメン屋を営んでいて、本当にたまたま通りすぎた僕の姿を見て急いでお店から出てきたらしい。


「うちのラーメン食っていきなよ!!」


その言葉に甘えラーメンを頂いたw


「富士山登頂しましたよ!!」


「マジで!!!!!!!!?」


店長さんは下山途中ですれ違いだった訳だがこんなところで報告する事ができるとはw


しかし富士山登ってから三週間経っていたのに。

しかもこの人が千葉にいるってことすら知らなかったのにまた会えるなんて。。。


こんな事ってあるか?w


出会いって凄い!!それを痛感せざるを得ない出来事だった。









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