下心バリバリでSTORYS.JPに投稿したら本当に書籍化されちゃった話 その1

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自費出版レベルかと思ってたのに

STORYS.JPから、「書籍化の話が来ているので、出版社に連絡先を教えてもいいですか?」という問い合わせをもらって、しばらくはソワソワして待っていた。

でも、本当に書籍化されることになったら、旦那に話さなくちゃいけなくなるしなあ、と、それはそれで面倒だな、という気持ちも強くなっていた。

出版社からの問い合わせはなかなか来なくて、頭の片隅からも消えてしまいそうだった。メディアの話って水物のことも多々あって、「そんな話もあったね」って終わってしまうことも少なくない。そういう認識もあったので、立ち消えになったのかな、と思い始めていた。

それなら、旦那に話す必要もなくなるし、まあいっか。いつものように、「まあいいか」が炸裂し、「なるようにしかならないからね〜」とお気楽に考えていた。

そもそも私の家庭の事情なんて、どれくらいの人が関心を持つのかも想像できなかったし、書籍化といっても自費出版程度の話なんだろうな、と思っていた。

STORYS.JPからメールが来てから1カ月ほどたったころに出版社からメールが届いた。

「あら! 本当に連絡が来た!!」

世の中には規模の小さい出版社はいくらでもある。私が聞いたこともないような出版社から連絡が入るんだろうな、と予想していたので、メールを見て驚いた。私からみれば、大手の出版社だったから。

編集の担当の方から、「まずは会ってお話を」ということだったのだけど、「実は、まだ夫に許可をもらってないので、ちょっと待ってください」と言わなければならなかった。

ついに旦那に秘密を暴露しなければならない事態となった。



「あの、大事なお話があります」

出版社からメールがあって、どうやら本当に書籍化の話が進みそうだ、という雰囲気になってきた。

今まで旦那に黙って、夫との結婚までの話を書いたりしていた。自分の話が中心ならまだしも、旦那の半生について、「バレたらやばいな〜」と思いながら断りもなく書き綴っていた。

「勝手に自分のこと書かれてたって知ったら、気分悪くするだろうなー、どうやって切り出すかなあ」と、日中悶々と考えていた。

旦那の半生については、全然間違ったことを書いてはいけないと思っていたので、

「ねえ、事故にあったときって、なんでトラックに気付かなかったの?」と、ちょこちょこ話を聞いたりして確認はしていた。

「あのとき、雨降ってたんだよねー」

えっ!? そうだったの?? それは初耳だわっ!

と、トップの写真を雨の夜の写真にしたりしていた。「なんでそんなこと聞くの?」と尋ねられたこともあったけれど、「いや、別に」とごまかし続けていた。

告白しなければならない事態になった。さて、どうしようか。

夫が仕事から帰ってきた。幸い、子どもたちはすでに寝ていた。

夫が食事をしている最中に切り出した。

「あのね」

「ん?」もぐもぐ

「大事なお話があります」

「なに?」もぐもぐ

「黙っていたことがあるんだけど」

「なに?」もぐもぐ

「前々からね、あなたの人生って面白いなーと思っててさ、で、何か文章にしたいと思ってたわけよ」

「うん。それで?」もぐもぐ

「で、ほら、ブログとかもやってたけど、ほとんど読んでもらえないじゃない?」

「まあね」もぐもぐ

「で、あなたも出版社に話を持っていけば? とか言ってたでしょ?」

「うん」もぐもぐ

「でさ、ちょっと前にね、こうこうしかじかっていうサイトを見つけて(STORYS.JPのこと)、そこにあなたの話とかさあ、結婚前の話とか、投稿してたんだよねー」

「で?」もぐもぐ

「まあ、あわよくば、書籍化なんてなったらなー、なんて思ってたんだけどお……、本当に出版社から書籍化の話が来ちゃったの」

言った! 私、白状したわ!!

ここからの旦那の反応が怖かった。「勝手に書いてんじゃねーよっ」とか言われないかな、とか。「どんなこと書いたのか読ませろよっ!」とか、言われたらどうしようとか、いろいろ考えてしまっていた。

が……

「ふーん。じゃあ、印税生活できるかな? オレ、仕事辞められるかな?」

えっ? なんかさ、もっとこう……「どんなこと書いたの?」とか、「とりあえず書いたもの読ませてよ?」とか、ほかにもあるよね? あるよね??

「出版する前には、読ませてよね」

ええ、それはもちろんです。ですが、いままで書いてしまったものはいいんですかね? 

「ほら、事実と違うこと書かれたらヤダからさ」

ああ、そちらの心配ですか。では、いままで書いていまったもとに関しては、ノータッチということでよろしんでしょうかね? えーっと、では、進めさせていただきます。

出会って以来、寛大な人だとは思っていたけれど、ここまでとは思わなかった。普通は自分のことをどう書かれたのか気になるんじゃないのか? ああ、普通じゃないのか。

こうして、最大の難関だと思い込んでいた、旦那への説得はあっけなくクリアした。

ようやく編集の方と会う日取りが決まり、書籍化へほんの少し前進した。書籍化ということよりも、また新しい出会いがあって、いままで経験したことのないことに挑戦できることにワクワクした。

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下心バリバリでSTORYS.JPに投稿したら本当に書籍化されちゃった話 その2

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