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15/9/22

友達家族~親が子供になる~ 第四夜

Image by Olia Gozha

正反対の兄弟に見守られて…

兄弟の性格は真逆でした。

2人同時に手を離すと必ずって言っていい程、左右に分かれる2人…
1人が寝たと思ったら、もう1人が起きて…本当に正反対な2人です。

双子は一緒に眠るらしいですが、年子は同じタイミングでは寝ないので、
どんなに疲れていても、一緒にちょっとお昼寝!って訳にはいかないのです。

お兄ちゃんは昔から一人遊びが大好きなのか、無口で黙々と遊ぶ子供で、話しかけても余り話してくれず、どちらかというとジェスチャーの方が通じる様なことが多かった気がします。

下のちい兄ちゃんは1人では遊べない子の様で、いろいろと話してくれるのですが、何を言ってるのかさっぱり私には伝わらず、

「「この子、宇宙語話してるの!?」」

って言うくらい。
何を一生懸命伝えようとしてるんだか…さっぱり伝わりませんでした。

余りにも私には分からな過ぎて、試しにお兄ちゃんに聞いてみたら

「「ミルクだって」」

って答えが…。
そこからちい兄ちゃんの言葉はお兄ちゃんに通訳してもらう生活をしていました。


よく3歳になるまでの子供に【どうして生まれてきたの?】って聞くと答えてくれるって話を聞いたことありませんか?

「お兄ちゃんはどこから生まれてきたか覚えてる?」

「ぼく、お空からママの事を見てたんだよ。ママ寂しそうだったから、ぼくが来たの。」

「それじゃ、生まれてきた時どうだった?」

「暗くて、狭くて、怖くて、大変だったんだよ…。」

って、3歳児の子供が…
しかもいつも無口な子が、この日はとても饒舌で…自分で聞いておきながら、凄く驚きました‼
子供って覚えて生まれてくるんだ~凄いな♪

なんて感動したので、下の子にも3歳になるころに聞いてみましたが…
下のちい兄ちゃんは何も覚えておらず、再びびっくり!

そうなのか…みんながみんな覚えてる訳じゃないんだ。
私はすっかり誤解したのを知りました。


上の兄ちゃんが言ってくれた言葉…

「ぼく、お空からママの事を見てたんだよ。ママ寂しそうだったから、ぼくが来たの。」

、そう言って私のところに生まれてきてくれたお兄ちゃんが、まるで私を助けに来てくれた様に思える位、お兄ちゃんはいつも私のお手伝いをしたりしてくれました。

こんな小さな子が頑張っているのに、私がいつまでも引きこもってたらダメだな。

そう思って家の外に出た時に、やっぱり怖かった私は子供たちを散歩に誘い、少しずつ遠くへと行けるように訓練しました。

その時、必ず握る小さな手
その小さな手のぬくもりがどんなに心強かったか…。

私はひとりで家族を支えて、ひとりで頑張って、ひとりで生きている気でいましたが、
どんなに小さくても、子供たちは立派に私を支えてくれる家族の一員

私にとってはとても心強い2人
それでも1年位かけてエスカレーターに人が一緒に乗っても恐怖心が出ないようになりました。
それでもエレベーターや夜道の靴音にはまだまだ慣れるのはもっと先の事でした。

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