③『50歳のバツ2ママが、突撃アメリカで大富豪に直談判しビジネスチャンスを掴んでしまい・・そこからが本物試練の始まりだった件。』序章その3(再婚とオンライン空間)

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前話: ②『50歳のバツ2ママが、突撃アメリカで大富豪に直談判しビジネスチャンスを掴んでしまい・・そこからが本物試練の始まりだった件。』序章その2(シングルから再婚へ)

こっそり、慶應義塾の通信に入学した。


やがて、同じようにキャリアを捨てた女性たちが

悩みも打ち明けられずに、孤独にいるのではないかと気づき、

地域でのコミュニティを立ち上げた。

公民館を使って、ただ、おしゃべりをするだけ。


たまに自分が興味有る内容のイベントを開催し始めると、

学びに飢えていた高学歴の家庭を持つ女性たちが、

次々と集まり始めた。


彼女たちのスキルは高く、チームワークは最高にスムーズに進む。

話す内容は論理的で、冷静。かつ、他者目線で協調的。

契約企業のトップ男性陣より、ずっと優秀で温和だった。


「好きで仕事を中断したんじゃない。

 子どもがいるというだけで、仕事はもらえない」

と涙する女性たち。


皆、男女雇用均等法世代だ。

大学までは、男も女もなく頑張れば評価された。

女性も第一線で活躍できる総合職ができ、

「OLさん」とは別の、キャリアを歩み始めた彼女たち。



そのキャリアは、妊娠によって崩壊する。

まだ、そんな時代だった。


世の中では配偶者特例を無くすべきと

「専業主婦不要論」が声高に叫ばれ始めていた。


育児によるスローダウンが、キャリアの崩壊になってたまるか!

子どもを育てる経験が、絶対にプラスになる社会が来る!

いや、そんな社会を作らなきゃだめだ。


強い「怒り」が芽生えた。


出版社に企画書を送り続け、断られては直し、数百回は書き直した頃、

ようやく、私たちの思いは、『キャリア・ダウンのすすめ』として

出版された。


当然その本は、当時は随分、叩かれたものだった。




インフルエンザで40度以上の熱が出て、

6日間、寝込んでしまった日のこと。


ふと気づくと、

「いつまで寝てる気か」と、姑が部屋に入ってきていた。

掃除機をかけ始めた姑を避けようと、お手洗いに立ち

戻ってみると、

布団は干されていた。


この日以降、

私は、「中古物件を買って住めば、財産が残る」と

夫を説得し続け、格安の中古物件をフルリフォームし、

30年ローンを組んで、600万円を切る夫の年収から

数万ずつの支払いとし、

反対する姑を無視して、新居に引っ越した。





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