1年以上ご無沙汰の男が久しぶりに美人とドライブをした話

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そして美人はこの手のスキルが高いのは知っている。


やはり私は冷静になったが、

そんなようなことを考えているうちに彼女は車を停めた。


そのまま彼女に笑顔で誘導されるがままに私は部屋に案内された。



部屋の灯りを点け、小走りで窓を開けた瞬間、

逆光に輝く彼女の後ろ姿はまるで天使のようであった。




彼女は振り向き、笑顔でこう言った。



美人
ここなら私も住みたい♡



私はまるで、これから二人で新居を探しているようなそんな気分であった。



そして美人である彼女と部屋に二人きり。



既婚者であるはずの彼女は今日はとても大胆であった。



私も男だ。



窓を閉め、電気を消し、玄関の鍵を閉めた。



そして大胆な彼女は、カバンを置き、



契約書を取り出し、私は求められるがままに判を押した。



そして日が暮れはじめる頃、最後の美人とのドライブは素敵な景色であった。




そして彼女は満面の笑みで私を最寄駅へ送り出した。




続々・美人とドライブ


実のところ、あれから三度目となる美人とドライブをしていたのである。


ある日のこと、美人である彼女から突然にメールがきたのだ。


思いがけないことであり、意外にも今度は彼女からのお誘いであった。



私はこれまでの人生で女性からお誘いを受けたことがない。


しかも相手は美人だ。


そして既婚者である美人の彼女とは,

もう二度と会うことはないだろうと思っていた。



棚からぼた餅 とはまさにこのことである。



美人からのお誘いに舞い上がってしまった私であったが、

さすがに三度目となれば優しい男を冷静に演じることができた。


日が暮れるころ私は待ち合わせ場所に向かい、

先に到着していた彼女を瞬時に見つけた。


コンタクトレンズをしている私だが、

美人を見ると視力が4.0に格段に向上してしまうのである。


街灯に照らされ笑顔で手を振る彼女はとても美しかった。


車に乗り込み時間はすでに18時を回っていたが、

今回は彼女が行きたいところがあるという。



彼女の仕事は19時までのようだが

今夜はこのまま帰宅できると言っているのだが、

偶然にも配偶者は今夜は出張中だと言う。



そしてこれは必然なのか、

ハンドルを握る彼女の左手の薬指には「指輪」が無いのだ。



これは絶好の機会であると少しでも考えてしまうことは

多くの男性諸君が同調することであろう。



そして彼女は私をどこへ連れていこうというのだ。


彼女からの急な誘いから三回目となる美人とのドライブ。


私も大人である。目的地はおおかた想像がついた。



薄暗いビルが建ち並ぶ中、少しだけネオン輝く場所へ入り、

彼女は駐車場に車を停めた。




彼女は人目を気にするように少しばかり急ぐように建物に入ったのだが、

ロビーは無人であった。



そしてロビーの壁には、部屋の写真が多く並んでおり、

さらにいくつか「空室」と光っていた。



そして彼女はちょっぴり照れながらこう言った。



美人
305が空室になってる♡



私も少しニヤリとしてしまったが、

そのまま寄り添うように二人きりでエレベーターに乗りこみ3階へ向かった。




エレベーターを降り、

BGMの流れる部屋に入ると私はすぐに目の前のソファーに座った。


すると彼女は急に気まずそうになった様子で、

キョロキョロしながら奥の扉に入っていった。



初めて来る場所なので私もなんだか落ち着かなかった。



そして数分後、扉から出てきた彼女から、

新居である305号のマンションの鍵をもらい、

私は無事に入居することができた。



最後の美人とのドライブは、業務伝達がうまくいかず鍵が届かなかったようで、

鍵を管理している別店舗へ一緒に取りにいっただけである。



そして彼女がロビーにある賃貸情報から305号を撤去したことは言うまでもない









           完









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