あれ? 一号君、ちょっと目が悪い?
幼い二号君は間違えないのに、
一号君はブロックの色を間違えたり、塗り絵がなんだかちょっと混乱していたり。
子供だからこんなもの…?
と思っていたところだけど、一応眼科さんへ向かいました。
お医者さん「では色覚テストをしてみましょうか」
見たことのある、つぶつぶだらけの数字のボードで、テスト開始です。
横からわき見するおかーさん。
おかーさん「(ほら…64だよ…)」
「えー、なんにもないー、もようだけー」
軽くショックを受けました。
誰でもわかると思っていた、この色覚テスト、わからない人には
本当にわからないんだ!!
「ここの設備ではこれくらいのテストしかできないのですが…息子さんは色覚異常と思われます。ご親族の方で、色弱の方はおられますか?」
おかーさん「…いいえ…思い当たりません…」
私はちょっと混乱しながら答えました。
私の方の親族で色弱という話は聞いたことがないけれど、主人の方はわからない。
帰宅して、お義母さんに
おかーさん「お義母さん、一号くんは、やっぱり色弱みたい…ご親族の方に色弱の人はいますかって聞かれた」
お義母さん「うちの家系ではないねぇ…」
私は、実父へ電話してみました。
私の母は、20年ほど前に他界していますので、実家には父と弟、
そして離れたところに兄一家が暮らしています。
「もしもし、お父さん…? 孫の一号君ね、色弱かもしれないってお医者さんに言われた…(;_:)親族に色弱の人はいますか?って聞かれたよ」
実父「俺」
おかーさん「えっ」
実父「俺が色弱だよ。しらなかったっけ?」
おかーさん「ええええええええええええええ」
実父「すまんすまん。お前が結婚する時に言わなくちゃいけなかったな」
おかーさん「あわわわわわわー…てか、お父さん、色弱なの―――――――?Σ(゚Д゚)」
実父「そうそう―(笑)」
なんと言う事でしょう!!!!!!!
20年以上父親と暮らしてきて、というか、生まれてこのかた、
実の父親が色弱であることに気づかなかったのです!!
私はなんだかへなへなと力が抜けていく気がしました。
「色弱」って、きっときっとすごく大変なことなんだ、
どうしようー!!
と、思っていたのですが…
実の父親があっけらかんと「俺、俺」と。
一緒に暮らしてきて、父親が何かに困っていた姿を見ることはありませんでした。
確かに、いわれてみれば…と思いだすこともあります。
例えば、私が中学校でしましまの魚のイラストを描いて来た時、
実父「「いいねえーー。でも、黄色と白のしましま、間に黒いラインで縁取りいれるとくっきりしてきれいじゃない?」
きっと、あれは黄色と白のコントラストが見えづらくて言ったのだな…と。
しかし、父親は、私が描いてくるイラストや漫画などにいつもいろいろと意見を言ってくれ、
私は父親の美的センスに一目置いていたのです。
そうかー…
多分、大丈夫。色弱は、多分、大丈夫なんだ。
急にそんな気がしてきました。


