20.ネット上で出会う妖怪のおはらいのしかた

前話: 19.ネットショップをやっていると、時々妖怪に出会ってしまう話
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女が自宅でネットショップをぼちぼちしていると


時々妖怪に出会ってしまいます。



妖怪「ツッコミ」や妖怪「時間喰い」、妖怪「出会いがしら」などです。

彼ら彼女らは、ついさっきまであなたの大事な家族であり、お友達であり、お客様であったりします。

思いっきり迷惑を仕掛けてくるような、悪者の場合の撃退法はまた別にありますが、

こういうあいまいな「妖怪」は、なかなかに難しいものです。


こういう時は、「おはらい」をします。

とはいっても、呪文を唱えたり、浄化のお札を貼ったりというようなことではありません。

妖怪たちに彼らの住む世界へ帰っていただくのです。


私はこれを「森へおかえり」と呼んでいます。

某アニメのセリフで(笑)、

主人公が、別世界の森からやってきてしまった虫に、

「森へお帰り、ここはお前たちの住むところではないの」

と優しくさとし、連れだしてやる、というシーンがあります。まさにそれ。


今はあなたの来るタイミングではない。

ここはあなたの住む森でない。


だから、いつものところへお帰りください、と促してやるのです。

妖怪と呼んでいるけれど、あなたが悪いわけではない。

私が悪いわけではない。


誰も悪くないのです。

たまたま、タイミングが悪かっただけ。

だから、仕切り直しましょうという事です。


それがあなたの大切なお城を守るすべであり、

あなたのお客様を守るすべであり、

あなた自身を護るすべでもあります。


邪険に扱わず、むげに断りもせず、

「あなたのご要望にお応えすることはできないの、ごめんね」

と優しく帰すのです。


あなたの精一杯の愛情を注いで、別の森へ帰ってもらうのです。


「お話は分かりました、本当に大変ですね」

と、相手の大変さ、苦労をねぎらってあげて、

こちらへかけてくださった言葉への感謝を述べて、

「ありがとうございました」

とお送りしましょう。


答えに窮するような質問に対しては、無理に返答する義務はありません。

「そうですね」「ありがとうございます」

とだけ、答えましょう。


毅然とした態度で、お客様との距離を測ってください。


しかし、おはらいが効力を発揮しない時があります。

それは、


怒ってしまったり、暴言を吐いたりしてしまった時。

誰かの悪口を言ってしまった時。

お客様の情報(どんなことでも)リークしてしまった時。


これだけはしてはいけません。

あなたが相手を、お客様を、自分を大事にしていない証拠になってしまいます。

これがあると、妖怪をおはらいできません。


あなたの心に隙ができているからです。

あなたの心に罪悪感が生まれていると、その隙に、妖怪が入ってきておはらいができなくなります。

決して人の悪口を言ったり、お客様の評判をリークしたり、暴言を吐いてはいけません。


相手をぎゃふんといわせるのが目的ではないのです。

愛情を持って、「森へお帰り」と促してやるのです。












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21.遊びに行く先の選び方

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