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15/11/13

料理が出来ない30代女性が男の胃袋をつかんで半年で婚活を終えた奇跡のような話。(誰でも再現性ありますっ。)

Image by Olia Gozha

料理が出来なくても男の胃袋をつかむ魔法


婚活を始めた女性から

婚活女性「お料理教室に通い始めました」



という報告をしばしばいただく。すごく、気持ちはわかる。

「結婚したら毎日お料理しなければいけないから、今のうちに習っておかないといけない」


と問題意識を持っているのだ。


しかし、私は言いたいことがある。

「今やることじゃないよね」


ということである。


お料理教室に行く時間があったら、出会いの一つでもつかみに行って欲しい。インターネットで検索すれば、毎日お見合いパーティはやっている。ちゃんと出会えるところに身を置く。この環境を作り続けていくことが、結婚への王道だ。


かつて私の結婚相談所に全く料理の出来ない30代前半の女性がいた。彼女は、出会いの機会を逃さず、淡々とお見合いとお見合いパーティを続けて半年で運命の相手と出会い、婚活を終えた。


そんな彼女が結婚の挨拶に来た時、すごい話を教えてくれた。

それは、料理なんて出来なくても胃袋で男心をつかめる方法だった。


「私、いつも彼にご飯をごちそうしてもらっていたんですよぉ。全然払わせてくれないから、かえって気を使っちゃったんです。」

「いいんですよ、気にしなくて。彼は40代前半だし、女性のごちそうするのは当たり前なんですよ。」



比較的若い30代前半までの世代は、バブルを知らないせいか、割り勘があたりまえだと思っている人が多い。アラフォーになるとこうはいかない。割り勘か割り勘じゃないかについては、明らかにジェネレーションギャップはある。


「でも、私はそれじゃ落ち着かなくて。それで、『今度、ピクニックに行きませんか』って思い切って言ってみたんです。私がお弁当を作るって言ったら、彼喜んじゃって。」

「えええ、お料理どうしたんですか???」

「ふふふ、実は秘策があったんです。サンドイッチ作ったらいいじゃなーいって思いついたんですよねっ。ツナでしょ、きゅうりでしょ、レタスでしょ、ハムでしょ。チーズでしょ。たまごだってぐちゃぐちゃ潰せばいいし。なんとかなるわって。」

「た、確かに!!!!!」


しかし、彼女はここでため息をついた。


「でも、ダメでした。サンドイッチには落とし穴があったのです。」

「落とし穴?!」

「うまく食パンを切れないのです。中身が吹き出したりして汚くなるし。」

「ああっ!たしかに慣れないと、食パンの形くずれそう」

「かなりキモい感じになりましたよ。」



しかし、当日の朝にこれって大ピンチ!


「材料もぐっちゃぐちゃになって、慌てて片付けをしていたときに私、ころがっている炊飯器に足がひっかかって転んだんです。」

「もしや炊飯器も使っていなかったのね・・・」

「はい、炊飯器とは久しぶりの再会でした。で、ふと気がついたんです。『おにぎり作れるんじゃね?』と。」

「なるほど!!!!!」

「おにぎりだと、パンのように切らなくていいし、とにかく握ればなんとかなる。」

「たしかにそうかも。でも握り方とか。」

「おにぎりを作る100円の型が家にあったんですよね。」

「おおっ!また安易なものがあったんですねー!」

「そうなんですよー。それでサンドイッチのようにおかずをはさんでしまったらいいんじゃないかって気がついたんです。」



彼女は、コンビニへダッシュをして、海苔の佃煮、梅干し、味付け昆布、海老天、そして唐揚げを買った。

おにぎりを素早く完成させ、買ってきた唐揚げをセットして立派なお弁当を完成させたという。


「無事に、ランチの時間に『はい、お弁当♡』って彼に出したんです。ものすごくおいしそうに見えるようにわざわざスーパーでわっぱ弁当箱まで買いましたよ。だって、コンビニの唐揚げと、おにぎりしかないんですからね。そのへんの見栄えだけは良くしましたよ。」

「確かに、雰囲気って大事ですよね。わっぱ弁当箱って、適度に水分も吸いますものね。うちの夫も愛用していますよ。」

「新しいと竹の良い香りがするので、ピクニックの緑の雰囲気にマッチしていいんですよ。演出だけはしっかりやらないと、中身がしょぼいんでね。」


むむっ。ぬかりがない。この方法は料理が出来ない女性たちにも再現性がありそうだ。それに、まだまだ彼女はおにぎりで満足させる秘策を持っているかもしれない。


「他にピクニックで工夫したことはありますか。」

「そうなんです、そこが私の腕の見せどころなんですよね。」


やっぱり予感的中!!


「レジャーシート、おしぼり、ゴミを捨てる用の袋などしっかり持って行きました。それで、『なんて気が利く子なんだ!』と彼は私をますます好きになってくれたんですよねー。ご飯って腹持ちもいいし、最高ですよねー!」


男性って、食事の用意や後片付けなど細かいことに気が付かないことが多い。そこをうまく利用して、女性ならではの細やかさをPRしたということね。むむっ、油断ならないわっ。


しかし、この料理のできない女が男性の胃袋をつかむ方法は圧巻だ!!!


「大西さん、今は私はお料理教室に通っているんですよ。」

「おおっ!どんな內容なんですか。」

「彼が好きな食べ物や、普段食べているものをデートな中でなんとなく知りました。だからなるべくそれらのものをフォローしている內容のものを探しました。」

「基礎からの教室とかじゃないんですね。」

「基礎からのに行っていると、好きなモノを作ってあげられない気がするんですよね。だから基礎は本で勉強をしています。家で自分で作りながら特訓です。」


これは人によってやり方を変えていいかもしれない。

基礎からやらないと気がすまない人は基礎からやればいい。でも、いきなり彼が好きなものをストライクに作ってあげたいならば、彼女のやり方のほうが近道だろう。


ここで大事なことは、お料理教室に行くタイミングだ。婚活中ではなくて、交際が始まった段階、もしくはプロポーズ段階でも大丈夫。通常、半年から1年ぐらいの猶予があるから、その間になんとかしておけばいいのだ。

このタイミングでお料理を学ぶというのはいい。


本当に素晴らしい婚活ノウハウだわ。大絶賛!


その夜、彼女に感化された私は、夫が帰宅したらすぐに玄関にドタドタと走っていった。

「おかえりなさーい♪」

ひよこさん「な、なに?なんだかごきげんだね。」


カバンを置いて、台所に向かい、晩御飯を作る夫。


「ねぇ、週末におにぎり持ってピクニック行かない?」

「ん?いいけど…。それにしてもお昼はおにぎりだけなの?」

「うっ!!!」


早くも作戦は失敗。

さらにもうひとつ言うならば、我が家には炊飯器がない。土鍋でご飯をたくのだ。案の定水加減を失敗して、その日のお昼は家でおかゆとなったとさ。とほほ。




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