おかんの婚活(代理婚活)で結婚することは出来るのか。

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前編: 40歳を過ぎて、子ども子どもと女性に産む性ばかり求める男たちは全員精子検査してから主張しろっ
後編: 自己嫌悪の女には悪い男しか近寄らない。

ある日一本の電話が入った。

お客様
今日家出をしました。相談にのってください。家族のことです。


という突然の知らせだった。


電話主は、35歳も目前に迫ってきたセミロングの清楚でおとなしめのお客様だ。

正社員で独り立ち出来る収入はあるが、両親の強い希望もあり家族と同居をしていた。

うちの会員ではあるが、他で交際中ということで紹介をやめていた状況だった。

(ううっ、家族って言われても・・・。うちは結婚相談所だから家族のことまで関与できないんだけれども・・・。)


と思いながらも、電話口で明らかにお客様は泣いていた。

このまま放置したら、信頼関係に思いっきり影響しそうだ。


通常の婚活カウンセリングとして承るということでいいですか?そんなに相談に乗れないかもしれませんよ?私は家族問題は専門外だから。
いいんです。家族って言っても結婚に関わることなので。


ということで、すぐに支度をして、いつもの喫茶店に足を急いだ。


彼女はすでに席についていた。レースのハンカチで涙を拭いている。

なんと、コロコロ転がすキャリーバッグが隣にデーンと置いてあった。

これは、マジな覚悟だろう。

しかし、突然の家出だ。衝動的だからきっと話の整理を求めるのは難しそうだ。


あの、もう何から話してもらってもいいし、順番もめちゃくちゃでいいです。とにかく全部教えてくれませんか?わからなかったら聞くと思いますが、責めていると思わないでくださいね。私はここでは何もあなたを責めないことを約束します。
う、うえーーーーん!!!!!


…どうやら、言葉にもならないらしい。ハンカチを目に強く押し当てて大声で泣いている。喫茶店では痛い視線が・・・。私が泣かしたみたいになってるな、これ。

私のほうから話をしたほうが良さそうだ。

連絡がないから、ずっと交際中の人とうまく行っていると思っていたんですよ。
あ、それですか。実は交際なんてしていなかったんです。
「ええーーーーーっ!!!!!!どういうことですか?!」


突然女性は、涙ながらにしゃくりあげながら口を開いた。

実は、母に無理やりお見合いをさせられていたんです。母が『あなたじゃ、いい人は見つけられそうにないから、私が探してくるわ』と言って、お見合いパーティに出かけてしまったんです。
お母さんがお見合いパーティに同伴したってことですか?かなりすごいシチュエーションなんですが。
いえ、私は行っていないんです。母だけです。
ああ!あれか!!!


そう、代理婚活のことだ。代理婚活というのは、息子や娘のかわりに親が婚活をするという方法だ。子どものプロフィールを持って回る。お互いに意気投合をすれば、プロフィールと連絡先を交換する。その後、それぞれの子どもにプロフィールを見せて、オッケーが出ればお見合いの場を親がセッティングするというものである。


女性は続けた。

それで、私は親がプロフィールを交換した相手と強制的にお見合いをさせられることになったんです。
強制的に?
はい。母は『あなたはこれまで恋愛に失敗してきたでしょ。私が選ぶほうがいいの。断わる権利はあなたになんてないわよ』って言うんです。そう言われると本当に辛いんです。もう母に従うしかないって思いました。
ところで、お母様が紹介してくれた男性はどんな男性だったんですか?



彼女は、ここでまた涙をじわーっとためて、ハンカチで目頭をおさえた。

スラーっと背が高くイケメンでした。年齢は私より5歳ぐらい上の30代後半です。学歴も有名国立大学出身で、大手企業勤務で、年収は平均よりもかなり高かったと思います。そこまで覚えていませんが。
さすが、お母様ですね。娘が一生経済的に困らないように立派な方のプロフィールをゲットしてきたんですね〜!
でも、私は学歴も企業もどっちでもいいし、年収も400万円あれば文句はありません。むしろ、自分の考えをしっかり持っていて、相手の考えも尊重できる対等な関係を築ける人がいいんです。そういうことは全然プロフィールからはわかりません。
それは、わからないですよねー。確かに。


彼女は、お見合いの話をしてくれた。

そして母親2人と、息子と娘の4人でがっつりホテルのラウンジでお見合いが開始した。

お母様たちが、それぞれ息子と娘を紹介する。そして30分ぐらいすると母たちがいなくなり、二人っきりになった。

みんなの読んで良かった!