自己嫌悪の女には悪い男しか近寄らない。
自己嫌悪の女には悪い男しか近寄らない
人間誰しも、人生が上手くいかない時にふと襲いかかってくる感情がある。
それは、
という疑問である。
脳は疑問を持つと、答えを探し出す。自分のあれやこれや至らないところがいっぱい見えてくる。そんな自分が大嫌いになる。この自分で自分を嫌いになるという感情が自己嫌悪なのだ。
婚活で言えば、
という疑問だ。その疑問の答えを自分に求めたとしたら・・・。絶対に自分を好きになれない。
私も例外ではなかった。加えて、「なぜ結婚に失敗をしたのか」という疑問もずどーんとのしかかってくるのだ。
自分の至らなさについての心当たりなんていくらでも出てくる。
などなど、頭のなかをぐるんぐるんとめぐるのだ。
そして、次に湧く考えは、
である。
こういう結論が出てくる頃には、どうして自分がそのように考えたのかを忘れるぐらいに感情がパニックを起こす。つまり根拠なく自分を否定しだすことになる。
この状態が、一番悪い男に引っかかってしまう状態なのだ。
私も、「どうせ私なんて」と考えている間は、本当に最悪な人としか出会えなかった。まるで物理法則のように、悪い人ばかりを吸い寄せる。
私は、女を騙そう弄ぼうとする最悪な人に連続で3人ぐらい出会っていた。そして、自分が変な人にばかりひっかかっていることに気がついた。
その当時は、もうダイエットをして標準体重ギリギリぐらいまでになっていたから、容姿の問題ではなさそうだった。
もう、心のなかはムンクの叫びである。
つまり、対人関係での態度でもない。
となると、もっと心の奥底にある何かマイナスのものに対して、悪い人が反応する何かを私が出しているのだ。
はっとした。間違いない。
という言葉だった。
「バツイチだし」という言葉の中には自己嫌悪の感情がびっしりと埋められている。
その感情の正体を言葉で探ってみることにした。
私は慌てて家に帰って日記帳を開いた。そして「バツイチだし」と言いたくなる感情が何かを離婚後の日記から探ることにした。
その正体は、すぐにわかった。
ということだった。
そんなことが日記につらつらと書かれていた。確かに書いた記憶はある。でもこれは誰にも見せたくない感情だから日記で消化しているつもりだった。
しかし、実際は消化なんてしていなかったのだ。
自己嫌悪でポッカリとあいた私の心は、満たされることを求めていたのだ。
満たされたい感情は何だったのか。
それを私は考えることにした。
そして、日記に書き出していった。
これらのことを他人に言われたいということがわかった。
そしてハッとした。
衝撃が走った。
「どうせ私なんて」という言葉には、
と、相手に知らせるサインの意味合いがあったのだ。
誠意のある男性は、だいたいこの女性の言動を聞くと一歩距離をとる。
と、手のかかる女センサーが働く。
また、
と重たい女センサーに反応し、危険回避のため深入りをやめる。
男性は誠実であればあるほど、付き合った女性に対して誠実であろうとするので、重たいややこしい隙を埋めるミッションを避ける。だから、はじめからそういう女に近づかないのだ。
一方悪い男はどう考えるのか。
このように、かえって悪い男を引き寄せるきっかけを作ってしまうのだ。
「どうせ私なんて」という自己嫌悪はこのようにして悪い恋愛ばかりを生み出すことになる。
現実は、どこかの国の童話とは違い、悲劇のヒロインに白馬の王子さまが来るなんてことはほとんどないし、期待してはいけない。なぜなら悪い男は白馬の王子さまのふりをしてこちらが求めている言葉を振りまいてくるからだ。
簡単に白馬の王子さまだと騙されてしまう。
自己嫌悪の時にこんな言葉を投げかけられるとすがりたくなる。しかし、安易にすがると、愛してくれもしない男に引っかかることになる。ああ、恐ろしい。
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