【陸路で国境横断!?ザンビア-コンゴ出張】1

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こんにちは。

今回からは陸路で国境横断!?ザンビア-コンゴ出張

東アフリカ出張体験談をアップします。

コンゴ(コンゴ民主共和国)。。。アフリカ大陸の真ん中に位置するこの国。面積は恐らくアフリカ全土で1,2番の面積を持つ国、資源も木材、ダイヤモンド、森林資源、各鉱物資源がまだまだ眠っているだけでなく自然に生きるゴリラをはじめとする様々な天然記念物が住んでいるこの国が何故か貧困さでも 1、2番を争っている。この業界に入ってはや20年、今まで仕事で色々な国々へ行ったけどこの国ほど日本の常識はおろか、【生きる】ということにかくも純粋に、己の欲望のままに必死に生きる姿を見せつけてくれた国はなかった。この国へ初めて行ったのは5年前,コンゴの下の国ザンビアから陸路で抜けた。コンゴ生まれのザンビア国顧客,KKが「自分の叔父がコンゴ国境で働いていて紹介したい、トラブルがあっても何とかなる」との話を聞いたのと、コンゴは資源が豊富でこれから必ず経済的に伸びるのではないかという興味が私を引き付けていた。顧客KKは前回のボリビア人カルロスと違い、とても誠実で適当な対応をしなさそうな人間と分かっていたので彼と一緒なら大丈夫だろうと思い一緒に行くことにした。早速話をした次の日に渡航ビザをザンビアのコンゴ大使館で申請するのだがまあ、過去の経験から一度でスムーズに通ったためしのない発展途上国の公務。案の定ひと悶着あり出発が1日遅れたものの(また日記に書きます)どうにかビザをもらいKKの車(販売したトヨタスプリンター)でザンビア首都ルサカを後にした。各エリアごとにチェックポイントと呼ばれる検問所で検問を受ける。首都ルサカ近郊のチェックポイントでは警官が、私の顔を見るなり中国人の真似事の言葉でからかいながらもスムーズに通してくれたが、北部ザンビアに行くに連れて人通りも減り,検問の内容もより【金】目当てでいちゃもんをつけてくる少し危険な感じになりつつあった。いちゃもんの付け方は私に文句を言うのではなくKKに「なんでお前は中国人と一緒にいるんだ。何か彼が金になる話を持っているのだろう。お前だけがその利益を独占するってことはないよな、と、いうことでジュースをくれ。」(ジュースとはお金のことである。まともに言うとちょっとはばかる彼らなりのオブラートに包んだお金の言い方である。)的な感じでKKの乗ってる車に最初はいちゃもんをつけるのだが、最終的にはそこに必ずその話になる。車はその金銭的要求をしてくることに慣れてきたあたり、車でちょうど3時間半くらいの場所にある国境警備警察署の駐車場に停めた。陸路の場合、越境しないのであれば国境警備隊事務所に停めるのが一般的なようだ。KKが「ここから国境まで気をつけて歩け」と言いいながら私たちの荷物を積んでいる車のトランクを開けた。と、突然自分の荷物を取る腕2本,KKの腕2本の他に黒い腕4本が自分達の荷物を掴んで持っていこうとする。最初は強盗かスリかと思ったが何やら話しかけてくるので何かと聞けば国境まで荷物を運びたい,いや持たせろと言ってくる。その手を全て払いのけKKが私の荷物カバンと自分の荷物も持って歩き出した。少し不安を覚えた私は「KK、荷物俺持つから。」と、言ってKKから荷物をもらうとその2人組は何か言いながらずっと付いてくる。50m位歩いたところで車で走ってきたメイン道路に出るとその付いてきた2人+追加5人が走ってきて荷物を持たせろと同じキスワヒリなのかニャンジャなのかはたまた別の言語でやいのやいのと鬱陶しくも賑やかに7人が異口同音立てながら国境のチェックポイントまで凡そ500m、KKに話しかけたり私に話しかけながら口論をしつつずっとついてくる。 ほとんどの海外出張では一人だった私。カルロスの件があって以来そんなに驚くことのなかった私がこの後のことでまさか彼らの内の一人に世話にならなければならないなんてそのときは想像など考えてもいなかった。

読んでくれてありがとうございました。

明日また書きますね。

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【陸路で国境横断!?ザンビア-コンゴ出張】2

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