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先生の診察まで長い長い待ち時間…
待つだけなのに疲れるのはなぜだろう。
こんなにも多くの人が不妊に悩んでいるのに、
どうして国は不妊治療を保険適用にしないんだろう。
もはや国民病のひとつじゃない?不妊だって。
そんなことを考えていると呼び出し用の電話が鳴り、
診察室に入ると、最初に診察してくれた先生が待っていた。
先生「えー…まず奥さんの結果ね!」
わたし「は、はい…(ドキドキ)」
先生「奥さんは、多少男性ホルモン値が高いけど、まあほんの少しだから大丈夫!他も問題ないね。」
ホッ!やっぱり何ともなかった!よかった~!
先生「ただね…」
ドキッと胸が鳴った。
何かあるんだ。わたし?旦那?
先生「旦那さんの精液を調べたんだけど、精子がいなかったんだよね。」
目の前の診断結果用紙に書かれた、ゼロの文字が目に飛び込んできた。
ゼロ…って…一匹もいないってこと?
後頭部をガーンと殴られる感じって、たぶんこういう感じ。
人は本当にびっくりすると、思考が止まるんだ。
わたし「いないってことは、自然に妊娠はできないっていうことですか…?」
先生「うん、顕微授精になるね。精子がいるかどうかは、MD-TESEという手術をして中を見てみないとわからない。」
中って…タマタマの中?
MD-TESEって何?
顕微授精ってお金かかるんだよね?
いろんな思いがぐるぐるめぐっていたけど、
とりあえず先に帰った旦那にどう話そう…
そのことで頭がいっぱいだった。
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