歩けない猫「どん」との出逢いから別れまで-1-
どんのものがたり
今から12年以上も前の話です。当時の私は、大好きな愛猫を失った寂しさ別れを なかなか認める事ができず毎日のように泣いていました。何ヶ月も寂しさが消えることもなく、でかける意欲も沸かず、張り合いもなく、ただ、なんとなく日々を過ごしていました。あまりの落ち込みぶりを様子を見かねた友人に「自分の思いを1度しっかり整理する為に 日記でも書いてみれば?書く事は嫌いじゃないでしょ」とアドバイスされ、書き残す事にしました。それがこの日記です。
うちには猫が3匹いました。
「てん」「あん」・・・そして・・・「どん」・・・。
長年HP・ブログを運営し続けていく中で、「てん」と「あん」の話題に触れる事はありましたが
「どん」の事を書いた事がほとんど ありませんでした。
それには、ちょっとした「理由」があります・・・。
彼は・・・「歩けない猫」だったんです・・・。
2002年2月8日-朝-
別れは突然やってきてしまいました・・・。
彼は「天国」に旅立っていきました・・・。
残された私は・・・悲しみみを乗り越えて頑張っていかなければなりません。
でも、自分の心の中だけじゃなく、彼の想い出を残しておきたいので、ここにそっと書き留めます。
彼との「出会い」から・・「別れ」まで・・・
そしてわかってもらいたい・・・
北海道の片隅に・・こんな「猫」が居たということを・・・。
1「キミ」と出会ったのは11月某日。雨の降る夜だったね。
「何か」
「どうしたの?」「見慣れない猫だね~」
「でも けがしてるから病院に連れてってあげないと・・・」
「ちょっと待ってて!」
「料金は、緊急手術の場合一般的に○万円前後で、 夜間診察料も別途かかりますけど・・・」
「飼い主さんが付き添いを・・・」
「あ、、飼い主ではないんです・・・実は・・」
「それだと診察料金の所在が・・・云々・・・」
「料金はこちらでお支払いしますから・・・」
「飼い主さんが居ない場合は、 あとあとトラブルになる場合が多いので・・・」
お金がどうとか、トラブルかこうとか?言ってる場合じゃないのに!
「医者のくせに動物の小さな尊い命を助けたいという意志はないのですか!」
「あ”” ここくらいしか開いてる病院なかったんだ・・・」
2 「K先生」との出会い
「時間外ですから・・・」
「わらにもすがる思い」
「ピンポーン!」
「はい?どちらさまでしょう?」
「あの・・・すぐそこで車にひかれた猫を見つけちゃったんですけど・・・」
「そうなんですか?今、入り口開けますから、ちょっとお待ち下さい」
「あ~、でもちょっとビール飲んじゃったなぁ・・・」
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