目が覚めると密室でした。前編

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このまま背中に翼が生えて


この窓から飛びたっていけたら


なんと素敵なのだろう。



そんなことをぼんやりと思いながら
ふと時計をみると5時半になっている。



そろそろいかなければ
工具と安全帯をいれたリュックをからって(背負って)




部屋をで、





























出れない!!!!!!!







ドアノブをまわしてもドアのロックが動かずドアノブだけが空回りしてしまう。

回らない!!!

ななななんてこった!

齢21になったけれども
こんな試練は初である。



まだまだ若いからだろうか
年を重ねて経験をつめばどんな困難にも
焦ることなどないのだろうか
ドアノブの一つや二つ回らなくても
鼻でふふんと笑ってしまえるのだろうか


そう思って鼻でふふんと笑おうとしたが
衝撃的すぎて鼻がひきつってしまう

ああ。私は未熟者だ。


とりあえず仕事に行かないとまずいので
なんどもなんどもドアノブをまわしまくる。

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ひらけ!






ひらけ!






ひらけ!
いいやこれじゃ駄目だ。
と、いったん手をとめる
何事も焦りは禁物だと昔からいうではないか。

まえに読んだ吉川◯治の三国志の
スーパースター諸葛亮孔明だって
常に冷静を保っていた

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