大学合格の軌跡 奇跡 前編~ひでお物語~
部活に明け暮れた高校時代は後悔の日々のまま終わりを告げた。
そして、ひでおは大学入試に失敗して、一浪となった。
一浪した理由はもちろん勉強がおろそかだったっていうことだけど
それは部活のせいではなく、きっと麻雀のせいだと思う。
受験生なのにそっちに興味がいって
勉強といえば麻雀のことだったり
数学の計算式より麻雀の点棒計算だったり
そんなひでお受験生だった。
大学にいくのも、そんなもんかな~という感じのながれで
何がしたいというわけでもない、よくありがちな無目的な若者。
偏差値と共通一次試験のからみと家から近いということで、となりの県の国立大学だけ受験した。
地元の国立大学に行くだけの頭はなかったから。
受験もなんとなくでなんの目的もないまま受けたわけで、そりゃあ落ちるわ。
人生ではじめての挫折感だったかも。
仕方なく、なんとなく予備校に通うことになった。
50万円くらいの札束をもって予備校の事務所に出すときはとても卑屈な思いがした。
親にも悪い気がして、少し躊躇していた気もする。
予備校には高校の時の友達もたくさんいたので、高校時代の延長のような感じでもあったけど
毎日まじめに遊びもそんなにせず通った。
けれども、受験シーズンの2月に悪魔がやってきた。「ドラクエ2」っていう。
つづく・・・。
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