偏差値32の男子高生が東大に受かるはずもなく失恋のショックで高校を中退した結果…

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次話: 「箱」って漢字が書けない偏差値32の男が会社をやめて起業した結果…




不良でもなく真面目に学校に通って
授業も受けてたのに学年最下位だった


1997年12月


-地元の自動車工場で働くか高校へ進学するか-



中卒で工場勤務とか一生底辺だな…



母親と進路相談の教室に向かう途中で

そんなことを考えていた俺は、

人生最大の岐路に立たされていた。


学校に行かずに勉強をしなかったのでもなく、

真面目に通っていたのに授業についていけなくて

偏差値が32だったのだ。


だからこのまま高校へ進むのか、

それとも地元の自動車工場に就職するのか

真剣に考えなくてはいけなかった。




地元の不良が仕方なく入学する高校を受験して
20年以上語り継がれる伝説を残す


自動車工場に就職する道も考えたが、

父親の勧めもあって高校へ進むことにした。


でも受験しても受かる高校がなかったので

地元の不良が仕方なく進学する高校を受験することに。


その高校は地元でも有名な不良が集まる高校で、

どんなバカでも入学できると有名な学校だった。


その学校に入学をしてなんとか大学までいければと

淡い期待をしていたんだけど・・・


-合格発表当日-


受かっていて当然のはずが

合格者の欄に自分の番号がない。


いくら探しても無い。


名前書き忘れたっけ?


もしかして名前を書き忘れたとか

受験番号を書かなかったのか・・・


いろんな事が頭のなかを巡っていた。


その時、合格発表の掲示板の隅っこに

補欠合格者の文字が見えた。


そこに書いてあった番号が・・・


- 00183 -


え?おれ補欠合格なの???
天の声
補欠だから補欠合格のとこに番号あるんだろうがバカか


学校に来てもない不良が普通に合格している中、

俺は過去20年以上いなかった補欠合格になった。


あれから20年経ったいまも、

俺が卒業した中学では受験シーズンになると

伝説として語り継がれているらしい。


なんとも不名誉な伝説だ。


不良の人たちって学校に来ないから成績悪いだけで

頭の回転は良い人が多いって本当だよね!



同じクラスの愛子が人生初の恋人に


なんとか高校に入学できた俺は、

同じクラスになった愛子に恋をした。


地元で最底辺の高校なのもあって

頭は良くないけど天然で可愛らしい子。


彼女とは趣味もあうし話も合うので、

入学してすぐ放課後にでかけるようになっていた。


2人でマックに行ったり、カラオケに行ったり、

恋人みたいな恋人未満の関係だった。


そんな二人が付き合うようになったのは

夏休み前の事だった。


今の関係を壊したくなくて、

告白できずにいた俺もついに決断した。


愛子に告白をして正式に付き合いたいと。


そして俺は彼女に告白をした。


なんて告白したかは覚えてないけど


好きです。付き合ってください。
愛子
うん、いいよオッケー

とかそんな感じだったんだと思う。


今までも付き合ってるみたいな感じだったし、

OKされる確信もあったからした告白だったけど

すげえ緊張したのを今も覚えてる。


そしてそれから愛子との付き合いが始まった。



俺、猿になる。


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