新卒で証券会社に入社して1年間で100件以上の新規開拓を達成し、3億円の資金を導入した話(10)

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証券税制の勉強は、簡単だった。

ある程度の知識さえ頭に入れておけば、なんてことない。

税理士は株式や債券、投資信託等に馴染みがないのか、仕組みがあまりよく分かっていないようであった。

とにかく、僕は会う税理士全員に「証券税制でお困りのことや、クライアントにされた質問は全部僕にお電話ください!」と言い回った。

もちろん無料だ。

少しずつ、色んな税理士から、
「外国債券の税金ってどうなってるんだっけ?」
「NISAって非課税にならない例外があるんだ?」
などの証券に関する税務の質問の電話が僕にかかってくるようになった。

もちろん、すぐには答えられない質問もある。

そんな時は、本社の証券税制に強い税理士に内線をして、その都度確認して、税理士に答えていった。

色んな税理士から毎日電話がかかってきているので忙しくはなってきたのだが、すべての質問や頼みごとに、誠心誠意をもって受け答えをしていた。


そんなことを続けていると、ある日、ある税理士事務所から電話を頂いた。

なんと、セミナーの依頼だ。

50人くらいのスタッフを抱えている税理士事務所で、スタッフ向けの証券税制セミナーを開催してほしいとのことである。


・・・・・・・

・・・

マジか。。


大事になってきた。

僕は人前でなんかしゃべったことないぞ。

ましてや、税務を仕事としている方たちに対して、税制を教えるだって?

そんなこと僕にできるのか?


・・・ただ、僕の知名度を上げるチャンス。

絶対に挑むべきだ。


「やります。」


僕は、勢いよく返事をした。

なぜかわからないけれど、根拠もない自信にはあふれていたのだ。。


続く


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