同年代の中ではトップクラスに頭を下げた回数が多いと思う私の話。1
一番若い頃の話。
中学時代は何事もなく過ごし、高校時代も何事もなく過ごし、いつの間にかセンター試験が終わった。
高校二年生の時に留学して、二人いる姉のうち、一番上の姉はフランスにかぶれてソムリエになり、二番目の姉は英語にかぶれて留学し、何にも考えてなくて適当に勉強してた私はろくな成績も出せずに大学入試を失敗し予備校に入った。
この時点でよく人生を考えて自分の好きなことを見つけ、それを極めようとしていた姉達とは大きく差ができていた。当時はもちろんそんなことに気づいていない。
浪人することになんの後ろめたさもなかった。むしろモラトリアム期間がのびたことを喜びさえしていた。
浪人時代は、予備校ぎょうかいでナンバーワンといわれる厳しさの予備校に入った。量がある予備校で、寮生にはとんでもなく厳しかったらしい。窓には鉄格子がはめられていたし、朝は全体朝礼があり、当番の生徒によって志望大学や訓示を大声で叫ばされていた。自分はへたれなので寮には入らず、通った。根性がなさ過ぎである。まぁそれでも片道約1時間雨の日も晴れの日も台風の日も毎日通い続けた。居眠りする日やちょっとサボってしまう日もあったけど、まぁそれなりに頑張っていたとは思う。
あなたの親御さんの人生を雑誌にしませんか?

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