絶望の中の希望

著者: 松井 友規

「あと一週間で死のう・・・」

   

   

あの時はそんな事ばかり考えていた

  

 

   

夢も希望もなく、

何も変わらない、

同じ毎日が繰り返されていた

   

なんとなく生き、

なんとなく働いて

なんとなく毎日を過ごす

  

  

全てがなんとなくだった   

     

   

 

仕事も人間関係も

何もかも上手くいっていなかった

   

    

なぜ生きているのかも分からず、

なぜ働くのかも分からす、

   

辛いことばかりが

繰り返される毎日に

嫌気がさしていた

   

   

こんなんだったら

死んだ方がマシなんじゃないか?

と思ったこともあるし、

何度か死のうとしたこともある

   

   

   

「あと一週間で終わりにしよう・・・」 

   

   

 

そう思いながら

なんとか生き延びていた

   

    

   

その時の僕が

生きることができていたのは

週刊少年ジャンプと

好きなバンドのおかげだ

  

    

   

「このマンガの続きが気になるから

 あと一週間だけ生きていよう」 

  

  

「好きなバンドの新曲が聞きたいから

 それまでは生きていよう」

  

   

そんなふうに

自分に言い聞かせていた  

   

  

この時にジャンプが無かったら、

あのバンドがいなかったら

僕は生きていないかもしれない

  

  

 

と、言っても過言ではない

  

   

 

今ではよくこれで

生きていたものだなと

思うものだけど

  

   

若い人の中には

昔の僕と同じように

生きている人が他にもいる

   

という事を知って

  

 

「まさか、自分と

 同じような人がいるとは!」

  

 

っと、驚いたりもする

   

 

 

だけどそんな状況は

変えることが出来るんだと

知ってほしいし、教えていきたい

  

 

 

世の中には絶望も希望も

同居しているわけだけど、

どうせ見るなら希望がいい

  

 

    

本当に昔の僕は

どうしようもなかったし、

  

今でもどうしようもない

ところあるなー

っと思うこともある

  

   

   

ただ、1つ

今の自分が言えることは

   

  

「生きててよかったなー」

  

   

という事だ 

  

 

      

そのおかげで

いろんな人に出会えてるし、

人の役に立って、

喜んでもらえることも増えてきた

    

   

  

そんなふうになれたのも

自分の可能性を知っていったり、

自分の世界を広げていって

  

自分自身という存在を

認められるようになったからだし、

       

  

イキイキしている人に 

会うようにしていったことが

1つ大きな要因としてある  

     

  

一人の人との出会いが
人生を大きく変えることがある

    

 

誰かにとって

そんな一人になれると嬉しいし、   

そうなりたい

       

 

あなたがまだ知らない

ワクワクするような世界がある    

     

     

僕がまだ知らない世界がある 

   

   

 

今の世界に絶望してしまっているくらいなら、
世界を広げながら
生きたいように生きていこう

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