憎しみのスタート 義母

前話: 憎しみのスタート 全ては ここから…
何故?何故?何故なんだ?
何故 義母は大田を許せるのか?凄く不思議だった。
許した訳ではなく、子供達に迷惑を掛けたくなかっただけなのだ。
『私が 大田と交渉して全額返してもらうけー、許してやって』
この言葉に、皆が何も言えなくなった。

以前から そーだった。義母は家族に迷惑を掛けたくなく自分で何もかもしてきた。そして、人を恨む人ではなかった。車で事故をした時も 相手の事よりも相手の将来を考えて警察も呼ばず 修理費も貰う事もしなかった。
そんな義母なのだ。

だから、義父が信用していた大田を訴える事など したくなかったのだろう。
でも、間違いだった。義母の為にも刑事事件にしとくべきだった…。

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